JFA(日本サッカー協会）は11月29日に、12月10日から開催されるE-1（東アジア）選手権に臨むなでしこジャパンのメンバー23人を発表した。

　E-1では北朝鮮が３連覇中だが、今大会は出場辞退しており不参加。日本は12月11日にチャイニーズ・タイペイ、14日に中国、17日に韓国と対戦する。

　メンバー発表会見に臨んだ高倉麻子監督はこう語る。

「今年最後の試合になります。それと同時に私たちはオリンピック予選がないので、オリンピック前、最後の公式戦となります。ワールドカップ以降、カナダ戦、南アフリカ戦ではチームが積み上げてきたものがある程度良い形で出せているのかなとも思います。

　今回は東アジアということですが、私たちがアジアのナンバーワンだということを証明したい。結果にこだわって、内容にこだわってやっていきたいと思います」
 
　また今大会は国際Aマッチデーに開催されていない為、海外組の招集は見送りとなった。先日の南アフリカ戦では代表110試合目で初ゴールを挙げた、キャプテンの熊谷紗希や、代表復帰した猶本光らが今回は選外。

　代わって開催国・韓国でプレーする池尻茉由や、三宅史織が代表復帰となった。キャプテン熊谷がいない中、高倉監督は新しいリーダーの出現に期待を寄せている。

「今回熊谷は呼べないということで、名前を入れていませんけど、このチームが世界で勝って行く為には、新しい強いリーダーが必要になってきます。このメンバーの中から、キャプテンマークという事だけでなく、自分が引っ張っていく、リーダーシップを発揮する選手が出てきてほしいと思っています。強い気持ちをもってオンオフを含めて、何かを発信する選手が出てきてほしい」

　東京五輪前最後の公式戦となる同大会は、高倉監督と同い年の森保一監督が指揮する男子日本代表も同時進行で大会に参加する。「森保監督と『お互いに頑張ろう』という話はしました。会場もお互いに近いので、励みになりますし、ぜひアベックで金メダルをとって帰ってきたいと思います」

　”本番”とも言える東京五輪に向け、新たなリーダーの台頭はあるか？なでしこジャパンの活躍に注目だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部