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“デル・ピエロ”ゾーンからのゴールに神髄!? 止まらぬドリブルスター三笘薫を欧州メディアが多角的に評価!“ビッグ6”への飛躍も指摘

THE DIGEST編集部

2023.01.27

そのドリブルセンスで注目を集める三笘。さらなるステップアップも近いようだ。(C) Getty Images

 プレミアリーグ再開以降、ほとんどの試合で相手マーカーを圧倒してブライトンの快進撃に大きく貢献している三笘薫。冬の移籍市場においても、頻繁にその名前が挙がるようになるなど、自身の価値を試合ごとに上昇させている。

 プレミアリーグ第21節のレスター戦では、左サイドからカットインして良くコントロールされたシュートをゴール右上隅に決めたプレーが絶賛され、プレミアリーグ公式サイトでは2節続けてのベストイレブンに選出され、選考したイングランド・サッカーのレジェンド、アラン・シアラーからは「試合ごとに影響力を増していく彼のゴールは、まさに傑出したものだ」と賛辞を贈られた。

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 移籍専門のジャーナリストであるジャンルカ・ディ・マルツィオ氏が運営する専門サイト『GIANLUCA DIMARZIO.COM』もこの日本のドリブルスターに注目し、「サッカー以前の価値観。三笘は、日本人の精神性を完璧に体現している。それは『カミカゼ』や『ハラキリ』ではなく、勤勉さだ。そして、彼が最大の情熱を傾けるのは、ドリブルである」と綴っている。

 そして、レスター戦のゴールに彼の神髄が見えるとし、「(左サイドで)マーカーひとりをかわし、右に動いて『デル・ピエロ・ゾーン』からシュート。相手をかわす動きは予測不可能なものであり、サッカー界での一風変わった光景である」と指摘した。

 同メディアはまた、彼の人生を振り返り、兄の影響でサッカーを始めて早くから才能を示し、地元のプロクラブである川崎フロンターレの下部組織に所属して18歳でトップチーム昇格を打診されるも、正しい時期ではないとの判断で筑波大学に進学、ドリブルを卒業論文のテーマとし、チームメイトの頭にカメラを取り付けるなどの調査により、「最高のドリブラーはボールを見ない」との結論を得、それが彼のキャリアにおける"マントラ"になったと紹介している。

「川崎では、生まれながらの才能と大学で学んだ理論をピッチ上で活かした」ことで国内三冠に貢献し、同クラブ史の最高移籍金額でブライトンに加入、2021年はベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズにレンタルされ、スラン戦の後半に0-2のビハインド、数的不利という状況で驚異の長距離ドリブルシュートを含むハットトリックで大逆転勝利を演出して、一気に不動のレギュラーに君臨したことも綴られた。
 
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「プレミアリーグ“ビッグ6”のほとんどのクラブが彼を注視している」