日進月歩で成長を続ける25歳のサムライの存在感が強まっている。ブライトンに所属する日本代表MFの三笘薫だ。

　現地２月４日に行なわれたプレミアリーグ第22節でブライトンはボーンマスを１-０で撃破。ゲーム終盤までスコアレスで進んだ接戦にあって87分に決勝ゴールを挙げたのは、先週のFAカップ４回戦リバプール戦（２-１）でも後半アディショナルタイムに逆転弾を決めた三笘だった。

　ジェレミー・サルミエントの左サイドからのクロスに、身体を目一杯に伸ばした本人が「得意じゃない」というヘッドで合わせる一撃で、チームを公式戦６試合無敗（５勝１分け）に導いたのである。

　試合後に「交代させることはできなかった」と語ったロベルト・デ・ゼルビ監督が「常にゴールや１対１での勝利を期待させる。非常に重要な存在だ」と褒めちぎった最高殊勲者には、現地メディアもさまざまにクローズアップ。そうしたなかで、25年６月までとなっている三笘の去就も注目を集めている。
  　英スポーツ専門ラジオ局『talk SPORT』は「ミケル・アルテタがブライトンへの“再投資”を計画するなか、アーセナルはカオル・ミトマの獲得に3500万ポンド（約55億6500万円）を費やそうとしている」と銘打った記事を掲載。声価を高める25歳の日本人へのメガクラブからの関心を伝えた。

　アーセナルは今年１月の移籍市場でブライトンからベルギー代表MFのレアンドロ・トロサールを2400万ポンド（約38億1600万円）で獲得。しかし、公式戦３試合で０ゴール、０アシストと即戦力としての役割を果たせているとは言い難く、同メディアは「ここまでは無駄だったというしかない」と糾弾。そのうえで、今をときめく日本代表MFを評価した。

「ミトマはワールドカップによる中断明け以降で最も傑出した選手の一人であり、素晴らしい調子を保っている。もはやガナーズ（アーセナルの愛称）が強い関心を抱き、獲得に向けた準備をしていても何ら驚きはない」

　直近の公式戦５試合で３ゴールと手が付けられない状態にある三笘。彼の快進撃が今後も続けば、獲得競争は、より激化していきそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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