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海外サッカー

ポステコグルーも激賞した前田大然は「不屈のFW」。英紙がセルティック日本人を軒並み高評。負傷の古橋享梧には「大きな懸念」とも

THE DIGEST編集部

2023.02.13

CFとして存在感を放った前田。ゴールという目に見える結果を残した日本人ストライカーには称賛の声が相次いだ。(C)Getty Images

CFとして存在感を放った前田。ゴールという目に見える結果を残した日本人ストライカーには称賛の声が相次いだ。(C)Getty Images

 現地時間2月11日にスコティッシュカップ5回戦が行なわれ、セルティックは5-1でセント・ミレンを下し、次ラウンド進出を決めた。

 本拠地セルティック・パークでの一戦で、地力で勝るホームチームは立ち上がりから相手ゴールに再三迫った。そして16分にアーロン・ムーイのクロスに対して、ニアに走り込んだ前田大然がマーカーの前に出てスライディング合わせて先制したが、その後はチャンスを創りながらも加点できない。

 しかし、76分に相手DFのハンド(これでリチャード・テイラーが退場処分)で得たPKを交代出場の旗手怜央が決めると、数的優位を得たこともあり、ここからゴールラッシュを展開。80分にはこぼれ球をオ・ヒョンギュが詰めて今冬加入後初得点を記録。そして90分にマット・オライリーが鮮やかなミドル弾、さらにアディショナルタイムには旗手がゴール前から豪快なダイレクトショットを叩き込んだ。

 試合後、アンジェ・ポステコグルー監督は、開始14分に転倒した際に左肩を痛めて途中交代を余儀なくされた古橋享梧に代わり、左ウイングからセンターのポジションを任された前田の働きを「彼は以前にもこのポジションでプレーしており、慣れていないわけではないが、うまくゴールを決め、我々のために懸命にプレーしてくれた。ウイングとしても、最も相手にとっての脅威となっており、今日は本当に良かった」と称賛した。
 
 ゴールの他にも、ポストを叩くループ弾など多くのシュートを放ち、他にも積極的に攻撃に絡んだ背番号38分について、現地メディアの報道では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は「不屈のFWマエダが至近距離から先制点を挙げた」と報じ、英国公共放送『BBC』は「最優秀選手」に選定。以下のように理由を記した。

「マエダは今季、39試合に出場してセルティックで9ゴール、日本代表で1ゴールを挙げている。彼の絶え間ない動きと無限に見えるエネルギーは、相手のDFに問題を引き起こした。セルティック・パークでチームメイトたちの気分を高めたのは、彼のパフォーマンスだった」

 なお、『BBC』の視聴者による採点では、前田はチーム7番目となる「7.59」に止まり、最高評価となったのは、決勝点を含む2ゴールの旗手で、「8.41」が与えられた。また負傷退場の古橋については、ポステコグルー監督による「今は様子を見ており、月曜日に検査をする。彼は早期に回復するだろう」とのコメントを紹介した他、「セルティックは準々決勝に進出したが、ストライカー古橋の肩の負傷が、その喜びを薄めてしまったかもしれない」と綴っている。
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