今季より加入したブライトンで力を存分に発揮し、カタール・ワールドカップ後は神懸かり的な活躍を続け、プレミアリーグの主役のひとりともなっている三笘薫。この数試合は、警戒度を増した対戦相手の厳しいマークの前に苦しんだが、今なお彼への評価が落ちてはいない。

　ブライトンの地元メディア『Sussex Express』は、今夏にモイセス・カイセドとアレクシス・マク・アリステルの主力２人がチェルシーやリバプールといったビッグクラブに引き抜かれるのが濃厚である状況で、彼らを失ったチームが現有戦力でいかなるラインナップを形成できるかを予想した記事において、左ウイングに日本人アタッカーを選定し、以下のように寸評を記している。

「ミトマは、（今冬にアーセナルに移籍した）レアンドロ・トロサールの穴を埋めてみせた。そのプレーはスキルフルで、遠慮がなく、ゴールを狙い続けている。ブライトンにとっては、素晴しい発見となった。この日本代表選手にはアーセナル行きの噂があったが、具体的な話とはならず、来季もこのクラブで成長を続けていくことが期待される」
  　また、ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』は、今季にレンタル先のロイヤル・ユニオン・サン＝ジロワーズから加入し、グレアム・ポッター、ロベルト・デ・ゼルピと監督が代わるなか、短期間でチームの不可欠な存在となった三笘を、驚きを持って評した。

「ブライトンが2017年夏にプレミアリーグ昇格を勝ち取った際、アントニー・ノッカート（2016年１月に加入して同シーズン終了後のニューカッスルの誘いを断って残留し、昇格に大貢献してリーグMVPとなったフランス人MF）は不滅の存在となったが、加入から１年も経たないうちにこれほど称賛されるのは前代未聞だ」

　さらに、カタールW杯では日本代表で三笘と共闘したベテランGK川島永嗣（ストラスブール）も、「彼は好調で、クラブが結果に繋がるゴールを決めています。W杯以降、より自信を深め、より力を示しています」と、ブレイク中のアタッカーへの印象を語っている（両選手がプレーしたベルギーのサッカー専門サイト『Voetbalkrant.com』より）。