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モナコ戦勝利で19戦無敗に貢献も…伊東純也への評価は二分「鋭く突き刺さるような走り」「あまり上手くいかなかった」

THE DIGEST編集部

2023.03.14

モナコ戦に勝利したランスは19戦負けなし。伊東も攻撃陣の中核を担いチームに貢献している。(C) Getty Images

 現地時間3月12日に行なわれたリーグアン第27節のモナコとスタッド・ドゥ・ランス(以下ランス)の一戦は、0-1で後者が制し、連続無敗を19に伸ばした。

 ホームのモナコには南野拓実、ランスには伊東純也が所属するということで、日本人対決も注目された一戦、51分にアレクシ・フリプスのスルーパスで抜け出したフォラリン・バロガンが力強いシュートでこの試合唯一のゴールを決めたが、先発出場した伊東も積極的に攻撃に絡み、87分に交代でベンチに退くまでチャンスメイクなどでチームに貢献。一方、南野は77分にアレクサンドル・ゴロビンに代わって4試合ぶりの出場を果たしている。

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 伊東に対しては、ランスが公式サイトで「序盤からバロガンとともに、敵陣ペナルティエリアに再三侵入した」と綴り、その後にも彼がこの21歳のイングランド人に好パスを通すなど、いつも通りに好連係を披露したことを伝えた。

 現地メディアの報道では、日刊紙『Le Figaro』は「ランスのプレーは興味深いものであり、とりわけフリプスと伊東の両サイドは非常にアクティブであり、モナコDF陣のラインの裏側に走り込むバロガンにボールを通すことに成功している」と、やはりチームとしての攻撃が機能していることを強調している。

 サッカー専門サイトの『GET FOOTBALL』は10点満点の採点で、GKイェバン・ディウフ(8)に次ぐチーム2番目タイの「7」を与え、「モナコにとっては鋭く突き刺さるような走りを何度も見せた」とポジティブに評価。また、『Made in FOOT』は他の多くのチームメイト同様に「6」、そして国際的なスポーツ専門サイト『FLASHSCORE』は、殊勲のバロガンを抑えて伊東を「マン・オブ・ザ・マッチ」に選定した。

 対して、『maxifoot.fr』は及第点に満たない「5.5」という厳しい評価。寸評も「右のフリプスに比べて、しばしば試合から消えることがあり、この攻撃的MFのエネルギッシュな動きとパスはあまり上手くいかなかった。しかし、ハーフタイム前にはバロガンにビッグチャンスを提供している」とネガティブな内容が大部分を占めるものとなっている。

 一方、南野については前線で精力的に動き、短いプレー時間の中でチャンスを作ったり、自らシュートを放ったりもしたが、チームを救えなかったことで「結果にはとても失望しています。アシストやゴールで試合の流れを変えたいと思いましたが、それができず、悔しいです」と試合後に語っているが、モナコの専門サイト『LA DIAGONALE』は「効果的ではなかったものの、ダイナミックなプレーを披露」と、微妙な評価を下している。

構成●THE DIGEST編集部
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