現地時間４月２日に行なわれたラ・リーガ第27節、レアル・ソシエダは０-２でビジャレアルに敗れた。

　前節で５試合ぶり（公式戦７試合ぶり）に勝利を飾ったソシエダは、欧州カップ戦圏内を狙う難敵相手のアウェーマッチ、幾度かピンチを迎えながらもこれをしのぎ、逆に幾度か相手ゴールに迫ったが、得点には至らず。そして終盤に入った77分、PKを与えてホームチームの先制を許すと、その４分後にはニコラス・ジャクソンのドリブルシュートを浴びてトドメを刺された。

【動画】久保建英が攻守に躍動も…古巣相手に敗戦 　リーグ7敗目を喫したこの一戦で、久保建英は先発出場を果たし、古巣相手に右サイドから積極な仕掛けでチャンスメイクやフィニッシュを披露し、カットインからのシュートがクロスバーを叩く惜しい場面も。守備のタスクも怠ることなく、好印象を与えた上で71分にベンチに退いている。

　クラブは公式サイトで、開始５分にダビド・シルバの好パスからのカウンターから久保がフィニッシュまで持ち込んだ場面について「GKペペ・レイナにゴールを阻まれた久保が、最初の危険なプレーの主役になった」と報じ、また「久保、マルティン・スビメンディ、ミケル・メリノが創ったチャンスによって、ギプスコアのチームは非常に良い後半のスタートを切った」とも綴った。

　現地メディアの報道では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は３点満点の採点で両チーム最高タイの「２」を久保に与え、序盤の好機の場面を「ビジャレアルの決定機の後、久保のカットインからの左足による良いシュートで、ラ・レアルがすぐに反撃を見せた」、60分の右サイドでのチャンスメイクを「タケの良いクロスを、ラ・レアルのMFメリノが決め損なった」と、それぞれ伝えている。

　一方、『AS』紙は「（両SBの）アイヘン・ムニョスとアンドニ・ゴロサベルが敵陣深くに上がり、シルバが攻撃に関与し、これにメリノとクロスバーにゴールを阻まれた久保が加わったソシエダの攻撃は、ビジャレアルを苦しめた」と報じ、「久保とアレクサンダー・セルロトが取り除かれたイマノル・アルグアシル監督のチームより、ジャクソンとジオバニ・ロ・チェルソを加えたキケ・セティエン監督のチームの方が上手く機能した」と、日本人アタッカーの交代がネガティブに影響したことを示した。

　また、同メディアの個別評価の記事では「印象的なプレー。ラ・レアルのベストであり、それゆえにイマノルがなぜ70分で彼を交代させたのか理解できない。その仕掛けでビジャレアル守備陣を狂わせ、２つの決定的なチャンスを生み出すとともに、シュートはクロスバーを叩いた」とポジティブに評し、採点はこちらも「２」で、シルバ（３）に次いでチーム２番目タイの評価となっている。