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長谷部誠、「39歳になっても代役はいない」と独メディアから賛辞続々! ポカール4強入りに攻守両面で大貢献「無失点は彼のおかげ」

THE DIGEST編集部

2023.04.06

チームの無失点勝利に貢献した長谷部。39歳の今もなお存在感を発揮している。(C) Getty Images

 現地時間4月4日に行なわれたDFBポカール(ドイツ連盟カップ)準々決勝で、フランクフルトは2-0でウニオン・ベルリンを下し、2019-20シーズン以来の4強入りを果たした。

【動画】長谷部誠が大活躍! ポカール準決勝ハイライト
 本拠地ドイチェ・バンク・パルクでの一戦、序盤から相手ゴールに迫った攻勢のフランクフルトは、11分に長谷部誠のフィードから、マリオ・ゲッツェの技巧的ヒールによるダイレクトパスでGKと1対1となったランダル・コロ・ミュアニがゴール上段に突き刺して先制する。

 さらにその2分後、同じくゲッツェの縦パスで右サイドを抜け出したコロ・ミュアニが、飛び出したGKの頭上を抜くシュートを無人のゴールに流し込んでリードを広げたホームチームは、その後も決定機を迎え、ゴールネットを揺らしながらもVARで無効となる場面もあり、追加点は生まれなかったものの、ウニオンの抵抗を抑えきって快勝を飾っている。

 この試合で主役となったのは、2つのゴールを生み出したコロ・ミュアニとゲッツェだが、それに次ぐ存在感を示したのが、39歳の長谷部だった。前述の通り、先制ゴールはこの大ベテランCBの正確な縦パスが起点となっており、また本職の守備ではリーダーとして最終ラインを統率し、また身体を張ってウニオンの攻撃を封じ切った。

 サッカー専門誌『Kicker』は、先制の場面を「最初に長谷部が背後から見事なロブを放った後、模範的なヒールでのパスをコロ・ミュアニに合わせた」とレポートしたが、守備については彼の名前は記事に登場せず、「ウニオンは攻撃の頻度が低く、ミスが多く、プレーも不正確だったため、フランクフルトは厳しい場面に遭遇することはほとんどなく、コンパクトな守備が機能した」との記述に止まっている。

 一方、日刊紙『BILD』は日本人CBの守備での貢献に言及し、「リベロの長谷部に代わる者はいない。ウニオンがこのリーガ最年長のプロ選手を置き去りにしたのは、86分のジェイミー・レベリンクのシュートの場面だけだった。加えて、この日本人選手は先制点の起点にもなった。採点は1(最高評価)だ」と絶賛した。

 また同メディアは、ライブ実況の記事でも「長谷部、クリスティヤン・ヤキッチ、エバン・エヌディカ(の3バック)はこの試合、本当に力強い仕事を果たしており、無失点に値した」と称賛。ちなみに先制アシストの場面については、「アウェーチームは攻めが遅く、敵陣深くにも入って来ないため、長谷部は安心してビルドアップし、味方にボールを繋ぐことができた」と、こちらも相手チームのプレーの拙さを引き合いに出している。
 
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8試合ぶりのクリーンシートにも貢献