通信社『dpa』は、全く危なげなかった前半45分間の戦いを振り返る上で、「ハーフタイムのホイッスルが鳴るまでは、何も起こらなかった。これは、ベテランの長谷部を中心としたアイントラハトの堅固な守備によるものだ」と綴っており、放送局『tagesschau』は「このところしばしば批判されてきたアイントラハトの守備は安全であり、終盤のウニオンのプレッシャーにもかかわらず、勝利は揺るがなかった」と報じた。
  　ヘッセン州の日刊紙『Hesseschau』は、この試合の「重要な５つのポイント」のひとつとして、「ついにゼロに戻った――長谷部のおかげ」と題し、フランクフルトが実に８試合にクリーンシートを達成したことに注目。そして、「長谷部か、ヤキッチか？　が試合前の疑問だったが、答えは両方だった。特に長谷部は、再び地元の人々に、自身の価値を見せつけた」と賛辞を贈り、以下のように続けた。

「守備において、この日本人選手はハーフタイムの直前、シェラルド・ベッカーの決定的なヘディングシュートに対応した。試合の序盤、先制点の起点となるゲッツェへのパスなど、彼の才能は何度も輝きを放った。終盤になり、試合が少し慌ただしくなっても、彼は冷静だった。彼の才能を見ると、その年齢にもかかわらず、依然として他の選手に置き換えるのは困難なことである」

　最後に、フランクフルトの地元紙『Frankfurter Allgemeine Zeitung』は「長谷部はフランクフルトのDF陣のチーフとして、再び力強いプレーを繰り広げた。高齢になってもこの日本人選手はボール捌きにおいて技術の高さを示し、バランスのとれたプレーを披露した」と、こちらも高評価。そして、『Frankfurter Rundschau』紙は「良かった」の部類に長谷部を入れ、以下のように賛辞に満ちた寸評を綴っている。

「守備のリーダーとして、とてつもなくクールな姿を見せた。冷静で支配的なプレーは印象的であり、先制ゴールの起点という役割も果たした。何という仕事だろう。しかも、彼は39歳である。脱帽するしかない」

構成●THE DIGEST編集部
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