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「ブライトンの中心であり続けた」三笘薫に賛辞止まず! 因縁のチェルシー相手の痛快な勝利に貢献

THE DIGEST編集部

2023.04.18

得点にこそ絡まなかったものの、三笘は随所に質の高いプレーを見せた。(C) Getty Images

 プレミアリーグ第31節、ブライトンはダニー・ウェルベックの相手選手2人に挟まれながらのヘッド弾と、フリオ・エンシソの矢のようなミドルという2つの見事なゴールでチェルシーを2-1で下した。

【チェルシー戦動画】三笘薫、対面の相手を完全に置き去り!

 そして、定位置の左ウイングで先発出場した三笘薫は、序盤から積極な仕掛けを見せ、対峙するトレボ・チャロバーを再三置き去りにしてチャンスを量産。さらにはカットインから複数のDFをかわしてシュートという、もう一歩でゴールという見せ場も創った。後半も効果的なパスで攻撃に貢献したが、マーカーがリース・ジェームズに代わると、攻守両面で後手に回ることも少なくなかった。

 彼のパフォーマンスに対しては、ブライトンの地元紙『The Argus』が「常にチャロバーをかわすのは簡単に見えた」と称賛しながらも、それゆえに「間違いなく、より多くのことを成し遂げるべきだった」と、ゴールやアシストといった記録への要求を示し、さらに以下のように続けている。

「素晴らしいファーストタッチを披露するとともに、スペースにおけるプレーでドリブル以外の能力も向上していることを示した。しかし、脅かされることの多かったチェルシーが稀に見せた攻撃においては、ジェームズを抑え込むのに苦労した」

 このように、圧倒的なプレーを繰り出し続けた前半と、課題を残した後半という、対照的な姿を90分間で見せた三笘だが、ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』はこの日本人アタッカーを称賛。「三笘は、チェルシー戦でブライトンが見せたポジティブなプレーの全てにおいて中心であり続けた」と綴り、個別評価においても賛辞は続いた。

「チェルシーは三笘に対して沈黙し続けた。まるでそこにいないかのように、三笘は幽霊のごとく、3、4人のチェルシーの選手の間を通り過ぎていくことが何度もあった。実際にある時には、左ウイングから 40ヤード先のブルーズのペナルティーエリア内にボールを運んで、最後にシュートはケパ・アリサバラガの華麗な片手セーブに阻まれた」

 ちなみに、採点では「9.00」のエンシソ、モイセス・カイセドに次ぐチーム2番目タイの「8.25」を与えた三笘について、同メディアは前節トッテナム戦(0-2)で大きな物議を醸したVARでのハンド判定によるゴール取り消しを引き合いに出し、チェルシーのクリスティアン・プリシッチが「露骨なハンド」を犯した場面でも「VARは全く関心を示さなかった」と皮肉り、「それでもブライトンが勝点を獲得するのは止められなかった」と続けた。
 
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