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「多才なパフォーマー」セルティック岩田智輝の“評価”が急上昇!当人はカップ戦決勝へ意気込み「自分を証明しないと…」

THE DIGEST編集部

2023.04.26

セルティックの主力として存在感を増してきている岩田。地元メディアの取材に答えている。(C)Getty Images

 欧州最初のシーズン、大一番を前にした26歳の日本人ミッドフィルダーの意気込みが伝えられている。

 スコットランド1部リーグの名門セルティックに所属する岩田智輝は今月に入ってからリーグ初スタメンに名を連ねるなど、存在感を示してきている。

 昨年12月30日に新加入し、2月には初出場。さらに現地4月2日のロスカウンティ戦でリーグ戦初のスタメンを飾り、ピッチを踏んだ。以降、前節のマザーウェル戦まで計3試合、先発出場している。

 チームのトップスコアラーである古橋亨梧や、MVPの呼び声が高い旗手怜央、カタールワールドカップにも出場した前田大然らとともに、日本人プレーヤーのスキルの高さを証明してきている岩田。現地時間4月30日に控えるスコティッシュカップ準決勝、レンジャーズ戦への出場も有力されており、同国メディアでも特集記事が配信されており、その期待の大きさがうかがえる。

 セルティックのあらゆる情報を発信する専門メディア『Celtic Quick News』では4月24日、これまでのリーグ戦を戦い、さらに宿敵・レンジャーズとの一戦を前にした岩田のコメントを掲載するとともに、加入1年目のプレーについて印象を綴っている。

 同メディアは岩田を「多才な中盤のパフォーマー」と称しながら、横浜F・マリノス在籍時よりセルティックのアンジュ・ポステコグルー監督が有望視していたことを強調。そのうえで「パークヘッドでもう一度、自分の力を証明しなければならないと主張している」と岩田本人のプレーへの姿勢を指摘。

 さらに、「この勤勉なエンジンルームのオペレーターは、1-1で引き分けた土曜日のマザーウェル戦で、フープス(セルティックの愛称)での3試合目に出場した」と前節について振り返っており、岩田のコメントを紹介している。
 
 スタメン3試合目で初めて途中交代を言い渡された岩田。試合もドローに終わったことについて反省点を述べており、「自分たちで試合を難しくしてしまったと思う」と言い、「個人的に言えば、試合中で攻撃の場面で思うように絡むことができなかった」と語っている。

 続けて同メディアは、「イワタは、この膠着となった試合を教訓に日曜日に行なわれるスコティッシュカップ準決勝で失敗がないよう、チームメイトとともに気を引き締めるつもりである」として出場への心境を読み解いている。

 リーグ戦では勝点92を積み上げ、2位レンジャーズとは13ポイント差をつけ圧倒的な強さを誇るセルティック。同クラブにおいて、替えの利かない選手として存在感を発揮している古橋と旗手などは移籍の噂も持ち上がっているほどだ。来季以降の地位を固めるためにも、カップ戦のタイトル獲得に貢献できるのか。26歳には大きな期待が懸けられている。

構成●THE DIGEST編集部

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