待ち焦がれた新天地での本格始動だ。

　ベルギー1部リーグのシント＝トロイデンVV（STVV）と今オフ、新たに契約を結んだ伊藤涼太郎と小川諒也がチームの練習に初めて参加したと、ベルギー国内メディア『HBvL』が報じた。

　同メディアは現地時間７月４日、「２人の新顔がSTVVトレーニングに合流」と銘打ったトピックを配信しており、その中で「火曜日には新人のリョウタロウ・イトウとリョウヤ・オガワが初めてSTVVの練習場に立った」と伝えている。
  　伊藤はJリーグのアルビレックス新潟から完全移籍で同クラブに加入。新潟在籍の約１シーズン半で高いパフォーマンスを発揮すると、クラブを牽引する存在にまで成長を遂げ、25歳で念願の海外移籍を実現させた。

　一方FC東京から期限付きでの移籍となる小川は、これが欧州２シーズン目となる26歳。昨季はポルトガルのヴィトーリアでプレーし、先月26日にSTVV入りが発表されている。

　ともに、ポテンシャルの高さは兼ねてよりクラブ関係者や現地メディアからも認識されており、２人の練習参加のニュースの中でも期待の言葉が目立つ。『HBvL』のトピックでは「イトウの加入で、フィンク監督は攻撃的ミッドフィルダーを加えることができた。オガワは左サイドの補強である」として、今季からチームを率いるトルステン・フィンク監督の陣容が整ってきていることを強調している。

　さらに「フィンクのシステムで背番号８になるはずのリヒト・ヤマモトは、まだ数日の辛抱が必要だ」と先月末に契約を結んだ、前ガンバ大阪の山本理仁の練習参加時期についても言及。その上で、契約を延長し、２シーズン目を迎える岡崎慎司の他、長く在籍しており実績を積んできたシュミット・ダニエル、橋岡大樹の名前も挙げながら「クラブの中核には６人の日本人がいる」と綴っている。

　新加入であり、チームでの活動を開始したばかりの伊藤、小川の両プレーヤーが、新天地でどんなインパクトを残せるか。２人のサムライによる新たな戦いが今、ようやく始まった。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】今季Jリーグ最大のブレイクプレーヤー伊藤涼太郎のプレー集

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