2022-23シーズンも多くの日本人選手が欧州各国でプレー。結果を残して充実した１年を過ごした者から、不甲斐ない出来に悔しさや失望に苛まれた者まで、その結末は様々だが、ブラジルの総合メディア『Globo』は彼らの今季を振り返りながら、評価を下している。

　今回対象となったのは、スペインとフランスでプレーした選手で、評価は「素晴らしい」「良い」「及第点」「悪い」「酷い」の５段階。まず、「素晴らしい」と絶賛されたのは、レアル・ソシエダでキャリアハイの９ゴール・４アシストを記録し、加入１年目でチームにとって不可欠な存在となった久保建英だ。欧州４年目で大躍進を遂げた22歳に対する寸評は、当然ながらポジティブな内容に満ちたものとなった。

「キャリア最高の瞬間を過ごした久保は、スペインにおける他の３シーズンの合計得点よりも多くのゴールをマーク。彼はラ・リーガ史上最も多くのゴールを決めた日本人になっただけではなく、ラ・リーガで１シーズンに最も多くのゴールを決めたアジア人選手として、イランのジャバド・ネクナムの記録をも抜いてみせた」
  「さらに、『マン・オブ・ザ・マッチ』受賞は９回を数え、アントワーヌ・グリーズマン（アトレティコ・マドリー）とロベルト・レバンドフスキ（バルセロナ）の７回を上回った。そして、過去10年間で最高のシーズンを過ごし、再びチャンピオンズ・リーグ出場権を獲得したソシエダで、年間MVPに選出された」

　もうひとり、この最高評価を受けたのが、こちらも加入１年目で絶大な存在感を示した伊東純也。ベルギーからフランスに戦いの舞台を移したウインガーは、スタッド・ドゥ・ランス（S・ランス）の右サイドに君臨し、リーグ・アンで６ゴール・５アシストという数字以上のインパクトを、見る者に与えている。

　同メディアは、「彼はすぐに絶対的なスタメンとなり、主力のドリブラーとして攻撃の中心となった」と記述。また、データ専門サイト『SofaScore』を引用し、「ドリブル成功数（62回）がリーグ９位、キーパス（67回）も９位、クロス成功数（48回）は７位、ドリブル成功率は50％に達した」と綴り、さらに比較対象として、パリ・サンジェルマンの「ビッグ３」リオネル・メッシ（59％）、ネイマール（45％）、エムバペ（40％）の数字を紹介した。