充実したシーズンを終えてようやく束の間の休息に入っている久保建英だが、移籍市場においては、本人のあずかり知らぬところでその名前が話題を集めている。
先月はセリエAのナポリが、退団濃厚とされるイルビング・ロサーノの代わりとして、アジア市場の開拓を目指すアウレリオ・デ・ラウレンティス会長の意向もあり、22歳の日本人アタッカーの獲得を狙っているというニュースが世界を駆けめぐった。
そして今月に入ると、今度は潤沢な資金力に物を言わせて次々にビッグネームを買い漁っているサウジアラビアからも熱視線が注がれ、アル・ヒラルが4年間で年俸総額1億6000万ユーロ(約251億円)という天文学的な額の条件を提示したと、各国メディアが報じている。
これに対してスペインのスポーツ紙『AS』は、前者について「久保も、ソシエダも、この話には興味がない」と事実そのものを否定し、後者については「契約解除金6000万ユーロ(約94億円)の支払いも伴うオペレーションにおいて莫大な金額を提示されたにもかかわらず、アラブクラブのオファーを受け入れなかった」と伝えた。
また、同じソシエダのMFマルティン・スビメンディには、以前からバルセロナがセルヒオ・ブスケッツの後釜候補として、またプレミアリーグのアーセナルらも関心を寄せていたが、春の段階で本人が「ソシエダで幸せなのに、ここを離れるのは非論理的なことだ。静かな夏が待ち遠しい」と語り、オフに入ると地元紙『El Diario Vasco』のインタビューで「ブスケッツの5番よりも(アシエル・)イジャラメンディの4番を引き継ぐ方がモチベーションは上がる」と語り、改めて退団説を一蹴している。
ラ・リーガでビッグ3に次いで4位の好成績を収めただけでなく、イマノル・アルグアシル監督の下で魅力的な攻撃サッカーを展開したソシエダには、このように主力選手に対しては国内外から多くの引き合いがあり、それが移籍市場での大きな話題ともなっているが、前述の通り、久保やスビメンディはこれを即座に拒否し、またソシエダも、この状況に対しては脅威を感じたり、警戒心を抱いたりはしていないという。
サッカー専門サイト『El Desmarque』は、「移籍市場における脅威に対するソシエダの“楯”」と題した記事において、久保、スビメンディ、ミケル・メリーノ、ロビン・ル・ノルマン、レンタルのアレクサンダー・セルロトが他クラブから興味を引いている他、ベニャ・トゥリエンテスとウルコ・ゴンサレスにはアラベス、ホン・カリカブルにはラージョ・バジェカーノ、レガネス、ラシン・サンタンデール、ミランデスが関心を抱いていると紹介した。
「8月31日の午後11時59分まで、移籍市場においては何でも起こり得て、全てのクラブが“恐怖”から逃れることはできない。『チュリウルディン(ソシエダの愛称)』も百万ユーロ単位の攻勢の脅威に直面している」と綴った同メディアは、同時に「しかし、このクラブ内には平静さが漂っている」とも伝えている。
「なぜなら、これらの全ての選手たちが、来季、ソシエダがチャンピオンズリーグに出場することも念頭に入れ、このチームでプレーを継続する意思を示しているという事実があるからだ。さらにソシエダにとっては、各選手の契約に設定している契約解除条項も引き抜きの脅威に対する楯となっている」
「例えば、2027年までの契約を結んでいる久保の契約解除金は6000万ユーロだが、ル・ノルマン(2026年まで)、メリーノ(2025年まで結んでいる契約の延長に向けて交渉中)、そしてスビメンディ(新たに2027年まで更新)のいずれも、同額が設定されている」
自身の力を十二分に活かせて、なおかつ結果に繋がるサッカーができる環境に身を置いている選手たちが、最高峰の舞台であるCLでプレーできるという権利を手にしながら、これを放棄するのは、まさにスビメンディの言葉を借りれば「非論理的」ということか。さらに、莫大な契約解除金が引き抜きを狙うクラブの前に立ちはだかる。まさに、ソシエダにとっては何重もの防御壁と言えよう。
構成●THE DIGEST編集部
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先月はセリエAのナポリが、退団濃厚とされるイルビング・ロサーノの代わりとして、アジア市場の開拓を目指すアウレリオ・デ・ラウレンティス会長の意向もあり、22歳の日本人アタッカーの獲得を狙っているというニュースが世界を駆けめぐった。
そして今月に入ると、今度は潤沢な資金力に物を言わせて次々にビッグネームを買い漁っているサウジアラビアからも熱視線が注がれ、アル・ヒラルが4年間で年俸総額1億6000万ユーロ(約251億円)という天文学的な額の条件を提示したと、各国メディアが報じている。
これに対してスペインのスポーツ紙『AS』は、前者について「久保も、ソシエダも、この話には興味がない」と事実そのものを否定し、後者については「契約解除金6000万ユーロ(約94億円)の支払いも伴うオペレーションにおいて莫大な金額を提示されたにもかかわらず、アラブクラブのオファーを受け入れなかった」と伝えた。
また、同じソシエダのMFマルティン・スビメンディには、以前からバルセロナがセルヒオ・ブスケッツの後釜候補として、またプレミアリーグのアーセナルらも関心を寄せていたが、春の段階で本人が「ソシエダで幸せなのに、ここを離れるのは非論理的なことだ。静かな夏が待ち遠しい」と語り、オフに入ると地元紙『El Diario Vasco』のインタビューで「ブスケッツの5番よりも(アシエル・)イジャラメンディの4番を引き継ぐ方がモチベーションは上がる」と語り、改めて退団説を一蹴している。
ラ・リーガでビッグ3に次いで4位の好成績を収めただけでなく、イマノル・アルグアシル監督の下で魅力的な攻撃サッカーを展開したソシエダには、このように主力選手に対しては国内外から多くの引き合いがあり、それが移籍市場での大きな話題ともなっているが、前述の通り、久保やスビメンディはこれを即座に拒否し、またソシエダも、この状況に対しては脅威を感じたり、警戒心を抱いたりはしていないという。
サッカー専門サイト『El Desmarque』は、「移籍市場における脅威に対するソシエダの“楯”」と題した記事において、久保、スビメンディ、ミケル・メリーノ、ロビン・ル・ノルマン、レンタルのアレクサンダー・セルロトが他クラブから興味を引いている他、ベニャ・トゥリエンテスとウルコ・ゴンサレスにはアラベス、ホン・カリカブルにはラージョ・バジェカーノ、レガネス、ラシン・サンタンデール、ミランデスが関心を抱いていると紹介した。
「8月31日の午後11時59分まで、移籍市場においては何でも起こり得て、全てのクラブが“恐怖”から逃れることはできない。『チュリウルディン(ソシエダの愛称)』も百万ユーロ単位の攻勢の脅威に直面している」と綴った同メディアは、同時に「しかし、このクラブ内には平静さが漂っている」とも伝えている。
「なぜなら、これらの全ての選手たちが、来季、ソシエダがチャンピオンズリーグに出場することも念頭に入れ、このチームでプレーを継続する意思を示しているという事実があるからだ。さらにソシエダにとっては、各選手の契約に設定している契約解除条項も引き抜きの脅威に対する楯となっている」
「例えば、2027年までの契約を結んでいる久保の契約解除金は6000万ユーロだが、ル・ノルマン(2026年まで)、メリーノ(2025年まで結んでいる契約の延長に向けて交渉中)、そしてスビメンディ(新たに2027年まで更新)のいずれも、同額が設定されている」
自身の力を十二分に活かせて、なおかつ結果に繋がるサッカーができる環境に身を置いている選手たちが、最高峰の舞台であるCLでプレーできるという権利を手にしながら、これを放棄するのは、まさにスビメンディの言葉を借りれば「非論理的」ということか。さらに、莫大な契約解除金が引き抜きを狙うクラブの前に立ちはだかる。まさに、ソシエダにとっては何重もの防御壁と言えよう。
構成●THE DIGEST編集部
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