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神童ロッキ獲得のバルサ、歴代40人のブラジル人選手で「最も活躍した7人」をスペイン紙が選定! 一方「大失敗」に終わった3人は?

THE DIGEST編集部

2023.07.14

バルサの歴史を語るうえでブラジル人選手の存在は外せない。(C)Getty Images

 7月12日、バルセロナはアトレチコ・パラナエンセでプレーする18歳のブラジル代表FW、ヴィトール・ロッキの獲得を発表。1年の延長オプション付きの7年契約で、チームには2024年夏に合流することとなる。

 移籍専門記者のファブリツィオ・ロマーノ記者によれば、移籍金は3000万ユーロ(約47億円)、ボーナスが2600万ユーロ(約40億円)で、契約解除金は5億ユーロ(約775億円)に設定された。さらにアトレチコPRには、バロンドールの投票で彼が3位以内に入れば、500万ユーロ(約8億円)が支払われるという。

 ウイングでもプレーできる万能型のストライカーについて、バルサのジョアン・ラポルタ会長は「彼にはゴールを期待している。そのスタイルは非常にユニークだ。ボックスに進入し、どこからでも、どちらの足でもシュートが撃てる。パワーがあり、若いにもかかわらず、ロナウドとも比較されるほどの選手だ。ただ、漫画のような存在だったロナウドやロマーリオとはプレーが異なるので、比較して何かを言うことはできない」と、かつて在籍したブラジル人レジェンドを引き合いに出し、その優秀さを強調している。
 
 スペインのスポーツ紙『MARCA』によれば、バルサが1899年の創立以来、クラブに迎え入れてきたブラジル人選手は40人であり、「大多数はクラブの歴史に名を残し、あらゆる世代のファンにとってのアイドルとなり、クラブの成功に対しての貢献者となったが、一方で存在感を示せず、大失敗となった者、なかにはプレーすらしなかった者もいる」という。

 そして同メディアは、クラブ史において最も活躍した7選手を選定。1人目は、1957年から62年まで在籍したエバリスト・デ・マセドで、219試合で173得点を記録したストライカーは、「バルサの素晴らしい夜のひとつ、つまり1960-61シーズンのチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)でレアル・マドリーを敗退させるという、これまでどのチームも達成できなかった勝利の主役でもあった」。

 2人目は、1993年から95年までプレーしたロマーリオ。「1990年代初頭のバルサにおけるビッグネームのひとりであり、他の選手に劣らないスキルを有していた。元マドリーのFWであるホルヘ・バルダーノは、ロマーリオについて『彼のサッカーは漫画のようだった』と語っている」と、現在は母国で国会議員を務める偉大な点取り屋を称えた。
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