まさかのオペレーションだ。イタリア・セリエAのインテルが、ユベントスとの契約が満了した35歳のMFフアン・クアドラードをフリーで獲得するようだ。

【動画】インテル戦で小競り合いを起こしたクアドラード

　移籍マーケット専門記者のファブリツィオ・ロマーノ氏が「クアドラードはインテルの新戦力として、2024年６月までの契約にサインする予定だ。メディカルチェックの予約も入っている。書類は準備中で、すべてが整ったら正式発表になる」とツイート。移籍が確実になった場合に記されるお馴染みの“Here we go”も付いており、クアドラードのインテル移籍は秒読み段階となった。

　同じく移籍マーケット専門記者のニコロ・スキーラ氏は、「インテルはクアドラードと年俸200万ユーロ（約２億8000万円）＋ボーナスの１年契約で交渉中。クアドラードはサウジアラビアとフェネルバフチェからのオファーを拒否した」とつぶやいた。

　伊紙『Gazzetta dello Sport』によると、クアドラードは８シーズンも在籍したユベントスへの残留を望んだが、クラブの返答は最終シーズンの年俸500万ユーロ（約７億円）から150万ユーロ（約２億1000万円）への減俸だった。そのためクアドラードは契約満了で新天地を求めたという。
  　こうしてインテルへの移籍が濃厚となったクアドラードだが、インテリスタ（インテルのファン）から嫌悪されていることで有名だ。

　ユベントス時代にインテル戦で何度もゴールを決め、さらにはピッチ上でインテルの選手と何度ももめた過去があるからだ。2022－23シーズンのコッパ・イタリア準決勝の第１レグではインテルのFWロメル・ルカク、GKサミル・ハンダノビッチと小競り合いを起こして退場処分を受けている。

　このような過去もあってクアドラードの獲得について、インテリスタは複雑な反応を示している。

「いい選手だ。まだ使えるだろう」「フリーだし、この年俸なら問題ない」「数年は稼働してほしい」「ユーベのファンが文句を言う筋合いはない」といった前向きの意見がある一方で、「インテリスタは望んでいない」「なぜクアドラード？」「冗談だろ、この選択が理解できない」「ベテラン過ぎる」「（MLSの）インテル・マイアミではないのか？」「フリーの選手しか獲れないのか？」など、SNS上では賛否両論の声が飛んでいる。

　まだ正式発表はないものの、クアドラードのインテル移籍は時間の問題だろう。そして移籍が決まった場合、クアドラードはどのようにインテリスタに迎え入れられるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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