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久保建英、アジア杯出場でソシエダ長期離脱の可能性を地元紙が懸念! ラ・リーガ5試合、国王杯3試合、さらにCLも…

THE DIGEST編集部

2023.07.20

ソシエダにとってアジアカップ参加による久保の離脱は大きな痛手だ。(C)Getty Images

 キャリアにおいて大きな飛躍を遂げた2022-23シーズンを終えてから、束の間の休息に入っていた久保建英が、新シーズンに向けて始動。7月17日には所属するレアル・ソシエダの練習に合流した。

 迎える2023-24シーズンは、目標だったチャンピオンズ・リーグ(CL)でのプレーが叶うため、例年以上に気合が入っているであろう22歳。昨季は新加入ながらイマノル・アルグアシル監督率いるチームにおいて重要な役割を果たした彼には、さらに自身の価値と、チームの順位を上げるような働きが求められる。

 すでにソシエダにとっては不可欠な存在となった久保だが、バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』は、それゆえにチームにとって大きな懸念があると指摘した。それは、日本代表の一員でもある彼が、シーズン中にアジアカップでチームから長期にわたって離脱する可能性を指している。

 2023年に中国で開催予定だった18回目のアジアカップは、コロナの影響で開催国がカタールに変更され、さらに暑さを避けるために2024年1月12日~2月10日に繰り下げとなった。このアジア最強国を決めるコンペティションに、日本は最多の5回目の優勝を目指して臨むことになり、久保もメンバーに入ることが考えられる。
 
 6月の代表ウィークに参加した久保、ミケル・メリーノ、マルティン・スビメンディ(いずれもスペイン代表)らは、すでに始動していたソシエダの練習に遅れて合流するなど、今夏もわずかながら代表チームがクラブに影響を与えているが、同メディアは「イマノルは新シーズンを通して、各国代表からの招集を受けることにより、何度も頭痛に悩まされることになる」と予想する。

「この問題の焦点は、来年の1月と2月に当てられる。この2か月間は、ラ・リーガの各チームがコパ・デル・レイとの同時進行となるため、シーズンの中で非常に重要な期間となる。さらに今季は、アフリカネーションズ・カップとアジアカップが重なっており、これにはタケ・クボ(日本代表)、新加入アマリ・トラオレ(マリ代表)、サディク・ウマル(ナイジェリア代表)が参加する可能性が非常に高い」

「問題はそれだけに止まらず、モロッコのマスコミは最近、サッカー連盟とモハメド=アリ・ショ(母親がモロッコ系フランス人)の代理人との間で同国代表チームの招集を受け入れるための交渉について報じた。そうなった場合、ソシエダの長期欠席者リストは4人に増えることになる。アジアカップ、アフリカネーションズ・リーグ(1月13日から2月11日まで)は、いずれも1か月ほどだが、それ以前の練習期間も考慮に入れる必要がある」
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ソシエダが置かれる状況は過酷なものになるかもしれない