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「素晴らしい“初演”」久保建英のプレシーズン初の実戦を現地メディアは概ね高評価! 敗れたソシエダに対しては「評価を下すのはまだ早い」

THE DIGEST編集部

2023.07.27

2年目のソシエダで活躍が期待される久保建英。(C)Getty Images

 レアル・ソシエダは現地時間7月25日に、今夏2戦目のテストマッチをポルトガルのスポルティング相手に行ない、0-3で敗北。4日前のオサスナ戦(1-3)に続く黒星を喫した。

 ポルトガル最南端アルガルベ地方の中心都市であるファロで行なわれた一戦は、ほぼ互角の展開。しかし、その中でアウェーのソシエダは19分に左サイドのクロスから、26分にはスルーパスを通されてそれぞれ失点。久保建英やウマル・サディクが積極的にシュートを狙うもゴールネットを揺らすことはできず、逆に55分にも右クロスからスポルティングに加点を許した。

 久保は今月17日にチームに合流してから、初めての実戦に臨み、定位置である右サイドで躍動感溢れるプレーを披露。前述の通り、積極的にゴール前に迫ってからシュートを狙った他、得意のドリブルでマーカーを振り切るなど、ピッチに立ち続けた45分間で、チームのチャンスのほとんどに絡んでみせた。また、ボールをロストした際に、自陣ゴール前まで相手を追いかけた場面も印象的だった。
 
 ソシエダの公式サイトは、この一戦のレポートの中で「前半はイーブンであり、"チュリウルディン"はサディクと久保のプレーで何度かチャンスを迎えたが、2ゴールを挙げたのはリスボンのチームだった」と、日本人アタッカーにも言及している。

 現地メディアの報道では、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』が出場全選手に対する個別評価を掲載。久保については「他のメンバーより遅れてチームに合流し、最初の試合だったにもかかわらず、彼の体調は万全だ。可能な限りロベルト・ナバーロと上手く連係し、ベニャ・トゥリエンテスに良いクロスを提供した。彼はモハメド=アリ・ショと良いポジション争いを展開するだろう」と、ポジティブに綴った。
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