北中米遠征中のレアル・ソシエダは現地時間８月５日、アメリカ・サンフランシスコに移動してベティスと対戦し、１-０の勝利を収めた。

　MLBサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地である「オラクル・パーク」で行なわれた急造のピッチ上での一戦、前半に幾つかチャンスを迎えるも得点には至らなかったバスクのチームは、互角の展開で進んだ後半、69分に久保建英の横パスをアイエン・ムニョスがペナルティーエリア手前からダイレクトで叩いてゴール右隅に突き刺し、決勝点を挙げた。

　３日前のアトレティコ・マドリー戦に続いての先発出場を果たした久保は、定位置の右サイドから積極的にドリブルで仕掛け、パスはもちろん、チャンスがあれば自らシュートを放つなどゴールへの意欲を示した。前述のアシストの場面では、ショートコーナーからの連係から中央にドリブルで進むと見せかけ、フリーのアイエンに的確なグラウンダーのパスを送ってゴールをお膳立てした。
  　ラ・リーガ開幕前最後のテストマッチにおける久保のプレーについて、スペイン紙『MARCA』は「アメリカの観衆を魅了した日本人選手」「久保は最も素晴らしいプレーを見せた」と絶賛。そのうえで、「ソシエダはベティスよりはるかに優れており、より多くのゴールを決めて勝つチャンスもあった」と試合を総括した。

　同メディアは、イマノル・アルグアシル監督の久保に関するコメントも伝えている。「彼は素晴らしいプレーをしたと思う。ただ、久保だけではなく、チーム全員を褒めたい。久保が良いプレーをするには、他の選手たちも良いプレーをする必要があるのだからね」