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海外サッカー

「年間ユニホーム・スポンサー料」の最高額は110億円超! ラツィオのファンは“胸スポなし”の現状に好意的!?「商業色がなくて最も清潔」

THE DIGEST編集部

2023.08.25

現状ではソシエダ(左)、ラツィオ(右)ともに、胸スポンサーは入っていない。(C)Getty Images

現状ではソシエダ(左)、ラツィオ(右)ともに、胸スポンサーは入っていない。(C)Getty Images

 2023-24シーズンが開幕し、欧州各国では週末ごとに熱戦が展開されており、多くの日本人選手もそれぞれのクラブで奮闘を見せている。

 スペインではレアル・ソシエダの久保建英が2週連続で結果を出して現地メディアから最高評価を受け、先週末に開幕したイタリアでは、ラツィオに新天地を求めた鎌田大地がさっそく先発出場を果たし、中盤で存在感を示すなど、まずまずのデビューを飾った。

 日本人選手が在籍するということで、日本でも多くの注目を集めるソシエダとラツィオだが、両クラブの共通点のひとつとして、それぞれのユニホームに胸スポンサーが入っていないという点でも、人々の目を引いている。
 
 1980年代以降、ユニホームの胸にスポンサー名が入るのは、プロクラブとしては当然のこととなり、例外はバルセロナ、もしくは規定によりスポンサー掲出が認められていなかった1993-94シーズン以前のチャンピオンズリーグ(CL)など欧州カップ戦決勝、そして1998年までのトヨタカップ(インターコンチネンタルカップ)などだが、バルサも2011年から営利目的のスポンサー掲出を解禁している。

 ソシエダはしばしば、経済状況によって胸スポンサーなしでシーズンを過ごすことがあるが、今夏にはオフィシャルスポンサーのひとつである日本の大手自動車メーカー「トヨタ」が、イギリスのオンライン中古車販売店「カズー(CAZOO)」のスペイン撤退を受けて、代わりにメインスポンサーとなるべく交渉中であることが報じられていた。久保の存在だけでなく、CLに出場する今シーズンは高い広告効果が期待できるだけに、まもなく何らかの動きが見られるかもしれない。

 一方、ラツィオも2000年以降はユニホームがクラブエンブレムだけの時期が長くあり、2021年に大手暗号資産取引所『BINANCE』と2年契約を結んで3年ぶりに胸スポンサーが復活。契約には2024年までの1年延長オプションが含まれていたが、これは行使されることなく、過去2シーズンに3000万ユーロ(約47億円)を支払ったというこの企業の名前が、今季のユニホームに掲出されることはなかった。
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