日本代表

「魔法のランプをこするように」久保建英の秀逸なチャンス演出に西メディア賛辞! 一方でソシエダの3戦未勝利で厳しい評価も

THE DIGEST編集部

2023.08.27

ラス・パルマス戦では躍動を見せたものの、得点には結びつかず。ソシエダは3戦3引き分けとなった。(C) Getty Images

 現地時間8月25日に行なわれたラ・リーガ第3節で、レアル・ソシエダはラス・パルマスとスコアレスドローに終わり、今節も初勝利を飾ることはできなかった。

 久保建英は2列目の右サイドで先発出場を果たし、幾度かわずかにクロスバーを越えるシュートを放ち、マルティン・スビメンディの惜しいヘディングシュートを引き出すクロスを供給するなど見せ場を作り、変わらぬ積極性を示したが、チーム全体が(特に前半は)上手く機能しなかったこともあり、彼自身がプレーに絡む回数は限られ、75分にはモハメド=アリ・ショに代わってベンチに退いている。
 
 現地メディアの報道を見ると、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は、たびたび失点の危機に見舞われたソシエダにとって厳しい試合だったことを強調、それは3点満点の採点にも表われており、最高の「3」を得たのは前節に続いての好守連発でチームを敗戦から救ったGKアレックス・レミロのみ。久保は他の大多数の選手同様、「1」止まりだった。

 同メディアは、この日本人選手について「現実的な危険を相手チームに与える唯一のチャンスを得たが、シュートはクロスバーの上を飛んだ」とレポート。一方の『AS』紙は、「33分に目覚め始めた久保からの危険を伴うファーストシュート」「スビメンディへの久保の完璧なパス」と、久保のプレーに言及し、個別評価では以下のように、ソシエダの選手の中では数少ないポジティブな記述となった。

「チームの中では、最もやる気に満ちたフィールドプレーヤーであり、力尽きるまで諦めることはなかった。スビメンディへのパスは見事。(75分の)彼の交代は理解しがたいものである。この試合では唯一、攻撃的で違いを見せられるオプションだった」

 続いて、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、この背番号14のプレーを「鋭い」と表現し、寸評では「(対峙する)セルジ・カルドナのマークを剥がすのに苦労したが、それに成功した時、ソシエダは攻撃の深みを見つけた。2度、シュートが高くなってクロスバーを越えたが、そのうちのひとつは明らかに得点できる位置からのものだった。ブライス・メンデスに対して素晴らしいパスも通した」と綴っている。

『SPORT』紙は、「ハーフタイムを経てソシエダは少し改善され、ボールをより多く保持し、久保の足技で勝利のチャンスを得た。日本人選手はエンツォ・ロイオディスのバックパスを奪い、切り返してシュートを放った。そして試合終盤には、彼はほぼ任務を成功させるところだった。彼の素晴らしいクロスにスビメンディがゴール前で合わせたが、相手GKの素晴らしいセーブで得点は阻止された」と報じた。
 
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「いつものようにピッチ上で最も優れた実力者だった」

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