海外サッカー

「最も好きな選手のひとり」小野伸二の引退表明にイタリア人ジャーナリストも反応「崇高なテクニックと無限の創造性を持っていたが、残念なのは…」

THE DIGEST編集部

2023.09.27

2001~05年にフェイエノールトでプレーした小野。2002年には決勝でドルトムントを3ー2で倒してUEFAカップを制した。(C)Getty Images

 元日本代表の小野伸二(北海道コンサドーレ札幌)が9月27日、自身の44歳の誕生日に今シーズン限りでの引退を発表した。小野の引退表明のニュースは世界各国で話題となっている。

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 複数クラブの契約スカウトを務めながら、WEBマガジン『L'Ultimo Uomo』にサッカー記事を寄稿し、自身のポッドキャストで戦術を解説しているイタリア人のダニエレ・V・モッローネ氏は、X(旧ツイッター)で小野の引退表明に触れた。

「シンジ・オノが44歳の誕生日に、今シーズンをもって引退すると表明した。日本サッカー界のスター選手のなかでも、崇高なテクニックと無限の創造性を持っていた。私の最も好きな選手のひとりだ」

 ジャーナリストでもあるモッローネ氏は8年前の2015年に、欧州で活躍した日本人サッカー選手の記事を『L'Ultimo Uomo』に掲載しており、そのなかで小野に触れていた。
 
「純粋な才能という点で、シンジ・オノは日本サッカーが生んだ最高の選手と言えるだろう。誇張ではなく、このように考えているのは私だけではない。2010年、元オランダ代表MFのヴェスレイ・スナイデル(当時イタリアのインテル・ミラノ所属)は、最も対応が難しかった選手に、オノの名前を挙げている」

「スナイデルは、『フェイエノールト時代のオノは、とても上手くてフィジカルもあり、まさにファンタスティックな選手だった。マークしなければいけなかったのに、毎回のように外された。本当に機知に富んだ選手だったね』と説明した」

「オノは2001ー02シーズンに、ヨン・ダール・トマソンやピエール・ファン・ホーイドンク、さらに18歳だったロビン・ファン・ペルシらと一緒にUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)を制している。残念なのは、スナイデルが賞賛の言葉を並べたこの選手に怪我が多く、ヨーロッパのコンペティションで戦う姿をあまり見られなかったことだ」

「日本では天才と呼ばれたが、それは技術的なスキルに加え、360度を見渡せるビジョンを有していたことで、つねに誰よりも一手先を見ることができていたからだろう。たび重なる怪我がなければ、オランダの次に、スペインやドイツのリーグで主役になっていたはずだ」

構成●THE DIGEST編集部

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