海外サッカー

「自分の力を証明した」「守備でも印象的なプレー」 冷静に初ゴールを決めた中村敬斗に現地メディアが高評価! 伊東純也に対しても「期待に応えた」

THE DIGEST編集部

2023.09.28

リール戦でリーグ・アン初得点を挙げた中村。(C)Getty Images

 現地時間9月26日に行なわれたリーグ・アン第6節、スタッド・ドゥ・ランス(以下ランス)はリールを2-1で下し、3試合ぶりの白星を挙げた。

 5位まで浮上することになったこのアウェーマッチ、スタッツでは大きく相手を下回り、ヴィル・スティール監督自身が「我々が見たかったセクシーなサッカーではなかった」と評したランスだが、12分に伊東純也の蹴ったCKからファーポストのマーシャル・ムネツィが頭で折り返し、これをモハメド・ダラミーが足を高く上げながら押し込んで先制する。

 さらに4分後には、伊東のパスに抜け出したムネツィが敵陣深くまで持ち込んで左の中村敬斗にパスし、フリーでボールを受けた背番号17が、寄せてきたDFとGKを冷静にかわしてのループシュートでリードを広げた。以降、守勢となる時間は短くなかったものの、アウェーチームは最後まで相手の反撃を許さなかった。
 
 今夏にオーストリアのLASKリンツからランスに加入し、前節のブレスト戦で初アシストを決め、今回は初ゴールと、着実に前進を遂げている中村。自身のSNSでは「ランスでの初ゴールと貴重な勝点3」と喜びを表わした彼の記念の初得点について、クラブは公式サイトで「日本人選手は、『レモワ(ランスの愛称)』の素晴らしい連係プレーから生まれたチャンスを活かし、ムネツィの素晴らしいパスを受けてゴールを決めた」と伝えている。

 現地メディアの報道では、スポーツ紙『L’EQUIPE』が「この日本人選手は、相手GKルーカス・シュヴァリエの上を巧妙なシュートで抜き、リーグ・アンでの初ゴールを記録した。この23歳の左ウィンガーは自チームの攻撃に大きな影響を与え、同時にリールのMFたちに対してはパスラインを上手く封じた」と、攻守両面での貢献を評価した。

 また同メディアは、「中村は今夏にリールから長らく関心を集めていたが、最終的に外国人枠が空かなかったことで加入は叶わず、5年契約でランス入りした」とオフの経緯を紹介するとともに、「彼がゴールを挙げたことで、再びリールの指導者たちから注目を浴びることとなった」と綴っている。
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