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CL初勝利を「大きな勝点3」と喜んだ久保建英、現地メディアの評価は「相手サポーターを驚嘆させた」「影が薄くなった」「彼には休息が必要だ」とさまざま

THE DIGEST編集部

2023.10.05

CL初勝利に貢献した久保だが、現地メディアの評価はさまざまだ。(C)Getty Images

 現地時間10月3日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第2節で、レアル・ソシエダはレッドブル・ザルツブルクを2-0で破り、勝点を4に伸ばしてグループDの首位に立っている。

 開始7分にブライス・メンデスのパスを受けたミケル・オジャルサバルが、絶妙なタイミングとコースへのシュートを決めて先制したバスクのチームは、27分に速攻からメンデスが自陣からドリブルで突き進み、こちらも巧みなシュートで相手GKの虚を突いて加点。最後までリードを保ち、敵地での一戦を制した。

 久保建英は右ウイングのスタメンとして、モハメド=アリ・ショと交代する63分までプレーし、2点目のシーンではメンデスにパスを通しただけでなく献身的な並走でサポート。試合後は、自身にとってのCL初勝利をSNSに「大きな勝点3」と投稿して喜んだ。
 
 現地メディアの報道では、スポーツ紙『MARCA』が3点満点の採点で「1」をつけるなど、ソシエダの5選手が満点評価を受ける中、厳しいものになった。もっとも、メンデスの得点を含む効果的なカウンターの場面においては、「オジャルサバルとともにサイドに広がってスペースを創った」とポジティブに言及し、前半は「エリア内で得点機をわずかに逃したが、好調なパフォーマンス」、後半にも「オジャルサバルへの素晴らしいクロス」と、背番号14の良いプレーを伝えている。

『AS』紙は、試合開始直後に「久保が素晴らしいプレーで相手2人を置き去りにした」、58分には「ミケル・メリーノ、オジャルサバルとの見事な連係から、久保がクロスを入れた」と報じ、2点目については「メンデスと久保の素早いコンビネーションからカウンターを発動させた」と、その関与を指摘。ただ、個別評価ではこちらも最低タイの「1」で、寸評も「序盤は得点機を創ったが、決定的な役割を果たすことなく、影が薄くなっていった」と、ネガティブに綴られた。

 バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「両サイドを動いて相手を混乱させ、開始2分でアンデル・バレネチェアに得点機を提供するなど、素晴らしいプレーを見せた。そんな彼に対して批判が多かったのは残念なことだ」と記述。また、この試合でMVPに輝いたメンデスが「ゴールは彼らのおかげだ」と、相手選手を引きつける役割を果たした久保とオジャルサバルを称賛したことも紹介している。
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バスクの地元紙はチーム2位タイとなる「8」の高採点