韓国紙『朝鮮日報』は10月11日、アジア大会の金メダル獲得に貢献した「イ・ガンイン（パリ・サンジェルマン）が2024年のパリ五輪に出場できるのか？」という記事を配信した。まだ五輪出場が決まっていない段階ながら、国内ではイ・ガンインが本大会に出場できるのかに大きな注目が集まっているようだ。

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　パリ五輪・男子サッカーは24年７月24日に開幕し、決勝は８月９日に予定されている。この時期は、24ー25シーズンのヨーロッパ各国リーグが開幕するタイミングのため、「所属クラブのパリSGがイ・ガンインを五輪に送り出すのかは不透明な状況」と綴っている。

　実際、アジア大会で韓国代表を率いたファン・ソンホン監督は、「（五輪に向けて）ベストな選手を集めて準備したい。しかし、イ・ガンインをいつでも呼べるのかは分からない」と大会後に語った。

　こうした状況を説明した同紙は、それでも「パリSGはフランスを代表するクラブであり、しかも五輪は地元パリで開催される。フランスの国家的イベントでイ・ガンインが太極マークをつけて金メダルを獲得すれば、それはクラブにとっても大きなメリットがあるはずだ」と期待を込めた。

　さらにイ・ガンインの五輪出場は、本人だけではなく韓国サッカーの地位向上にも直結すると記している。「五輪の男子サッカーでメダルを手にしたアジアの国は、韓国と日本しかない。韓国は2012年のロンドンで銅、日本は1968年のメキシコで銅を獲っている」と両国の過去の最高成績を紹介。

　そして、「ライバルの日本は12年のロンドン五輪と21年の東京五輪でそれぞれ４位と、メダル圏内にあと一歩の段階だ。日本に過去最高の成績を出させないためにも、ファン・ソンホン監督はパリ五輪に最強メンバーで臨まなければいけない」と、日本を上回る結果を要望した。
  　パリ五輪・男子サッカーには、開催国のフランスをはじめ、欧州のスペイン、イスラエル、ウクライナ、アフリカのモロッコ、エジプト、マリ、北中米・カリブ海のアメリカ、ドミニカ、オセアニアのニュージーランドの出場が決定している。

　アジアの出場国は、24年４月15日～５月３日にカタールで開催されるＵー23アジアカップで決定する。出場枠は3.5で、上位３か国が出場権を手にし、４位の国もアフリカ予選４位のギニアと戦うプレーオフに勝利すれば“パリ行き”が決まる。

　はたして韓国は五輪アジア予選を兼ねるＵー23アジアカップを勝ち上がって出場権を手に入れ、さらにイ・ガンインの招集問題を解決して、パリ五輪で好成績を収められるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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