10月13日に行なわれた国際親善試合のカナダ代表戦、日本代表は序盤から攻勢に立ち、２分に田中碧、40分に相手のオウンゴール、42分に中村敬斗、そして49分にも再び田中と、次々にゴールを重ねて４-１の大勝を飾っている。
  　カナダといえば昨年11月、カタール・ワールドカップ直前のテストマッチで１-２の敗北を喫した因縁の相手だが、日韓ワールドカップの前年2001年に開催されたコンフェデレーションズ・カップでの初対決では３-０で快勝。奇しくもその時と同じ新潟のデンカ・ビッグスワン・スタジアムで再び対峙した今回も日本が同じ点差をつけ、これで通算対戦成績を３勝１敗とした。

　日本は、代表戦では６月のエルサルバドル戦から５連勝で、いずれも４得点以上の総得点22と、相手の実力に関係なく高い攻撃力を披露し続けており、各方面からはポジティブな論調が示されており、アジア・サッカー連盟は「日本は前半に驚異的なパフォーマンスを披露してカナダ相手に勝利を収めた」と伝えている。

　敗れたカナダのマウロ・ビエッロ暫定監督は、「国際試合の中で一番ホットなチームを相手にした試合だったので、非常に学ぶことも多くあった」「手強い相手に対して、簡単にゴールを許してしまった」「結果にはもちろん失望しているが、クオリティーの高いチームと試合をする時にはよくあることだ」「日本はどのポジションでも選手層が厚く、それが多くのチームを破っている理由だ」と対戦相手の強さを強調したが、カナダ・メディアも同様である。

　通信社『CANADIAN PRESS』は、「日本がカナダを圧倒」と題した記事で、「日本が段違いの強さを見せつけた。FIFAランキングで現在アジアのトップとなる19位の日本はよく組織されており、44位のカナダのミスを突いて、ハーフタイムまでに３-０のリードを奪った。カナダの選手たちは、『サムライブルー』のスピードと規律に対し、答えを持っていなかった」と綴った。

　また、この試合からジョン・ハードマン前監督の後を受けて指揮を執り始めたビエッロ監督が「スコアがそのまま我々のパフォーマンスを反映しているわけではない」と主張したことについて、「これに誰もが同意するわけではない。それだけ、日本の勝利は圧倒的だった」と指摘している。