海外サッカー

「何度も相手を翻弄」「最高のパフォーマンスは発揮せず」久保建英、ラージョ戦の現地メディアによる評価は二分... PK獲得のプレーには「一瞬の輝き」

THE DIGEST編集部

2023.10.31

ラージョ戦ではPKを誘発するプレーも見せた久保。(C)Getty Images

 現地時間10月29日に行なわれたラ・リーガ第11節で、レアル・ソシエダはラージョ・バジェカーノと2-2で引き分けた。

 敵地での一戦、先制を許したバスクのチームは、41分にアンデル・バレネチェアの完璧なクロスをミケル・オジャルサバルがダイレクトボレーで合わせて追いつき、66分には久保建英が相手DFの腕にボールを当ててPKを獲得。これをオジャルサバルが確実に決めて逆転に成功したが、リードを守り切ることができず、後半アディショナルタイムにホームチームの同点ゴールを許してしまった。

 あと一歩のところで勝点2を失うことになったソシエダの中で、久保はPK奪取という大きな仕事以外にも、幾つかの惜しいフィニッシュとクロス、スピーディーかつ技巧的なドリブルと的確なパスによるチャンスメイクを披露。セットプレーのキッカーとしても見せ場を創った彼に対する現地メディアの評価を見ると、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の「2」を与えている。
 
 同じく「2」をつけた『AS』紙は、31分にラージョにリードを与えた後のソシエダについて、「ソシエダはホームチームのプレッシャーに屈しなかった。久保が攻撃陣の指揮を執り、敵地の観客に緊張感をもたらした。クロスバーにボールをぶつけた時には、彼らはショックを受けたはずだ」と伝えた。

 また個別評価においては、「ゲームに絡むのに苦労したが、それができた時には、相手の守備を自身に引き付けることでチームメイトにチャンスを提供。相手にとっての多くの危険を引き起こした。チームの2点目に繋がるPK奪取の際には、キーマンとなった」と、ポジティブに彼の80分間のプレーを振り返っている。

 続いて、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、ソシエダの背番号14を「創造者」と表現し、寸評では「彼にとっての最も輝かしい試合ではなかったものの、多くのファウルを誘発し、クロスバーにシュートを当て、ホン・パチェコにチャンスを提供してCKを獲得、さらに息をのむカウンターアタックを演出し、そしてPKを生み出した」と、その働きぶりを総括した。
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「一部のプレーではまた自己中心的に」