昨シーズンの天皇杯王者が日本サッカー史上初の快挙を成し遂げた。
サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終節が12月12日、各地で行なわれた。J2で唯一参戦するヴァンフォーレ甲府はアウェーでH組3位のブリーラム・ユナイテッド(タイ)と対峙し、3-2で勝利。同組3勝2分け1敗で勝点を「11」に積み上げ、首位通過が確定。J2勢で初めてACL決勝トーナメント進出を決めた。
冬の日本から、敵地は30度超えという真夏並みの暑さとも戦った甲府。厳しいコンディションのなか、前半24分に長谷川元希が先制点を奪うと、同38分にはFWピーター・ウタカが追加点。さらに前半アディショナルタイムに、再びウタカが右CKからのこぼれ球を右足で押し込み、甲府がリードを3点に広げた。
後半は相手の猛攻に遭い2点を失うも、GK河田晃兵のファインセーブが光り、粘り強い守備で追加点を許さず。なんとか1点差で逃げ切り、グループステージ3勝目を挙げた。そして他会場の結果により、甲府が大混戦のH組を首位で突破すると、会場に駆け付けた甲府サポーターから歓喜の声が溢れた。
今季J2リーグで8位に終戦したチームの快進撃は敵メディアも脱帽している。タイの英語日刊紙『Bangkok Post』は運命を分けた一戦を速報で報じ、「歴史を作った甲府、ブリーラムの快進撃は終止符を打たれた」と銘打った見出しで試合を振り返っている。
同紙は「タイリーグ王者であるブリーラム・ユナイテッドは、グループH最終戦で日本のヴァンフォーレ甲府に2-3で敗れ、AFCチャンピオンズリーグのグループステージ敗退が決まった」と肩を落とした。
後半直後には力強いオフェンスで、甲府を最後まで苦しめたことを説明しながら、「ブリーラムは、あと一歩足りなかった。甲府はJリーグ2部リーグながら初めてACLのノックアウトステージに進出した」と記し、甲府の底力とJリーグ勢の層の厚さに目を見張る。
甲府の快挙は、他のアジアメディアも称えている。ACL公式ホームページは、各国のチャンピオンチームがラウンド16に進出を果たすなか、唯一2部リーグ所属の甲府が決勝トーナメント進出を決めたニュースを大々的に取り上げ、「ヴァンフォーレ甲府がグループ首位でラウンド16に進出する歴史的な日を飾った。彼らはおとぎ話のような快進撃が続くことを確信している」と伝えている。
記事では、チームを率いる篠田善之監督のコメントも掲載されている。同監督は、「日本代表のひとりとして、選手たちにとっては難しい試合だったが、勝たなければいけない試合だと分かっていたので、私たちの旅が続けられることをとても嬉しく思う」と語った。
続けて、「試合では素晴らしいサポートがあり、大勢のファンが来てくれて選手たちに大きなモチベーションを与えてくれました。彼らを失望させるわけにはいかなかった」と話し、敵地で少数ながらも最後まで声援を送り続けた甲府サポーターに感謝を述べた。
下馬評ではグループステージ敗退が予想されていたなかで、J2の誇りを胸に難敵を撃破し、見事勝ち抜いた。次の舞台はホーム&アウェイのノックアウト形式。甲府の快進撃は海外も警戒を示すほど、大きな話題となっている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】J2勢史上初の快挙!激闘を制した甲府がACL決勝T進出!
サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終節が12月12日、各地で行なわれた。J2で唯一参戦するヴァンフォーレ甲府はアウェーでH組3位のブリーラム・ユナイテッド(タイ)と対峙し、3-2で勝利。同組3勝2分け1敗で勝点を「11」に積み上げ、首位通過が確定。J2勢で初めてACL決勝トーナメント進出を決めた。
冬の日本から、敵地は30度超えという真夏並みの暑さとも戦った甲府。厳しいコンディションのなか、前半24分に長谷川元希が先制点を奪うと、同38分にはFWピーター・ウタカが追加点。さらに前半アディショナルタイムに、再びウタカが右CKからのこぼれ球を右足で押し込み、甲府がリードを3点に広げた。
後半は相手の猛攻に遭い2点を失うも、GK河田晃兵のファインセーブが光り、粘り強い守備で追加点を許さず。なんとか1点差で逃げ切り、グループステージ3勝目を挙げた。そして他会場の結果により、甲府が大混戦のH組を首位で突破すると、会場に駆け付けた甲府サポーターから歓喜の声が溢れた。
今季J2リーグで8位に終戦したチームの快進撃は敵メディアも脱帽している。タイの英語日刊紙『Bangkok Post』は運命を分けた一戦を速報で報じ、「歴史を作った甲府、ブリーラムの快進撃は終止符を打たれた」と銘打った見出しで試合を振り返っている。
同紙は「タイリーグ王者であるブリーラム・ユナイテッドは、グループH最終戦で日本のヴァンフォーレ甲府に2-3で敗れ、AFCチャンピオンズリーグのグループステージ敗退が決まった」と肩を落とした。
後半直後には力強いオフェンスで、甲府を最後まで苦しめたことを説明しながら、「ブリーラムは、あと一歩足りなかった。甲府はJリーグ2部リーグながら初めてACLのノックアウトステージに進出した」と記し、甲府の底力とJリーグ勢の層の厚さに目を見張る。
甲府の快挙は、他のアジアメディアも称えている。ACL公式ホームページは、各国のチャンピオンチームがラウンド16に進出を果たすなか、唯一2部リーグ所属の甲府が決勝トーナメント進出を決めたニュースを大々的に取り上げ、「ヴァンフォーレ甲府がグループ首位でラウンド16に進出する歴史的な日を飾った。彼らはおとぎ話のような快進撃が続くことを確信している」と伝えている。
記事では、チームを率いる篠田善之監督のコメントも掲載されている。同監督は、「日本代表のひとりとして、選手たちにとっては難しい試合だったが、勝たなければいけない試合だと分かっていたので、私たちの旅が続けられることをとても嬉しく思う」と語った。
続けて、「試合では素晴らしいサポートがあり、大勢のファンが来てくれて選手たちに大きなモチベーションを与えてくれました。彼らを失望させるわけにはいかなかった」と話し、敵地で少数ながらも最後まで声援を送り続けた甲府サポーターに感謝を述べた。
下馬評ではグループステージ敗退が予想されていたなかで、J2の誇りを胸に難敵を撃破し、見事勝ち抜いた。次の舞台はホーム&アウェイのノックアウト形式。甲府の快進撃は海外も警戒を示すほど、大きな話題となっている。
構成●THE DIGEST編集部
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