アジア最強国を決めるAFCアジアカップが来年１月12日に開幕を迎える。今大会はカタールを舞台として、24か国により覇権が争われる。

　各国メディアの前評判では日本を優勝候補の筆頭に挙げる声が多い。ここまで８連勝中とかつてない強さを見せつけており、森保一監督に率いられ２度目の出場となる今大会、通算５度目のアジアカップ獲得への気運は高まり続けている。
  　また、今回の開催国となるカタールは日本にとってさまざまな因縁が生まれてきた場所。言わずと知れた1993年の「ドーハの悲劇」の舞台であり、昨年冬にドイツやスペイン撃破で沸いたワールドカップや、現段階で最後のアジア制覇を果たした2011年大会の開催地でもある。また、2019年大会では決勝でカタールに苦杯を嘗め、準優勝に終わっている。

　さまざまな経験を経て強さを磨き、３大会ぶりの王座奪還へ挑む日本代表。「史上最強」との呼び声も高らかに響く中、やはりライバル国のメディアは強い警戒心を抱いているようだ。

　豪州スポーツサイト『Only Sports』ではアジアカップの特集記事を現地時間12月20日に配信。2015年大会以来、２度目の優勝を狙うオーストラリアの最大のライバルとして日本を挙げている。

　同メディアは、最も警戒すべき相手が「日本であることは明白」と綴っており、続けて「アジア諸国の中で、日本はヨーロッパのサッカー界の強豪たちに匹敵する戦術的センスを備えた最強のチームを誇っている」と指摘。さらに「スペインとドイツに聞いてみるといいだろう」として、日本が降してきた強豪国の名前を記しチーム力の高さや実績を強調した。

　また、「日本のチームはアジア連盟では比類のないチームであり、多くの才能あるスター選手がヨーロッパ全土で活躍している」と評しながら、久保建英（レアル・ソシエダ）や三笘薫（ブライトン）、南野拓実（ASモナコ）、遠藤航（リバプール）ら、大会でも主力としての活躍が見込まれる名前を並べた。

　1992年の広島大会で初のタイトルを掴んで以降、日本サッカー界は急速に国際舞台での競争力を高めてきた。海外メディアが羨むほどのタレントを揃えて臨む今大会は、日本がさらなるステージに登るための試金石の戦いともなるはずだ。元日に行われるタイ代表との親善試合で弾みをつけ、いざ、カタールの地へと乗り込む。

構成●THE DIGEST編集部

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