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日本代表

「肋骨へのパンチに苦しめられた」久保建英が相手の暴力的なプレーの被害者に…バスク紙は“審判も協力”と猛批判!「クボだけが輝いた」と評価する声も

THE DIGEST編集部

2023.12.23

カディス戦では奮闘を見せた久保だが勝利には繋がらなかった。(C) Getty Images

カディス戦では奮闘を見せた久保だが勝利には繋がらなかった。(C) Getty Images

 現地時間12月21日に行なわれたラ・リーガ第18節、レアル・ソシエダの年内最終戦はカディスとのスコアレスドローで終わり、先発出場の久保建英は相手の荒っぽいプレーに苦しめられる羽目となった。
 
 定位置の右サイドで90分間プレーした久保は、このアウェーマッチでも変わらぬ積極性で勝負を仕掛けた他、マルティン・スビメンディのクロスバー直撃のシュートを引き出すなど、チャンスメイクでも見せ場を創ったが、それらはゴールには至らず。むしろ、執拗なマークを受け、競り合いで身体を殴られたり、腕を掴まれたまま振り回されて地面に叩きつけられたりする姿の方が印象に残ってしまった。

 彼は試合後、自身のSNSでそれらの場面の動画を公開し、こういった乱暴なプレーを働いたルベン・アルカラスや、これに対して警告に止めたイグレシアス・ビジャヌエバ主審に対する抗議の意を示したが、イマノル・アルグアシル監督も「タケは肋骨に亀裂が入ったかもしれないほどの打撃のため、交代を申し出る寸前だった。しかし我々は、そのまま耐えてプレーするよう彼に求めた」と明かしている。

 多くの現地メディアは、この久保の件だけでなく、ソシエダの他の選手もカディスの複数選手にラフプレーが多かったことを訴えたと報じており、バスクの地元紙『noticias de Gipuzkoa』は「ホストチームはいつも以上の暴力的なプレーを見せ、それに命を懸けているかのようだった。さらに最悪なことに、審判がそれに協力していた。クボはアルカラスから許容できない攻撃を受け、それはレッドカードに値すると思われたが、イエローカードすら出なかった」と伝えた。

 一方、久保のプレーに対する現地メディアの評価を見ると、スポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で、好守連発のアレックス・レミロ(満点)に次ぐチーム2番目タイとなる「2」を付与。『AS』紙も同採点とし、こちらは「クボだけがいつも通りに輝きを放ったが、アウェーチームの攻撃の効率はゼロだった」「ゴールを挙げられないソシエダにおいて、久保だけが頼り」と綴り、スビメンディの決定的シュートの場面でも「ライン際での素晴らしいボールコントロールと正確なタイミングでのパス」と称賛している。

 また、個別評価では「カディスにとっては、ファウルと非常に攻撃的なプレーでしか、久保を止める術はなかった。審判の驚くほどの寛大さにより、アルカラスが2つのラフプレーを犯しながらも、最後までプレーし続けたことは理解できない。(攻撃では)スビメンディへの正確なクロスで、ソシエダの最高のチャンスを生み出した」と、乱暴なプレーによる被害にも言及した。
 
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