通算成績は８勝１分け１敗。勝った試合ではチュニジア戦（２-０）を除けば全て４得点以上という高い攻撃力を維持しながら2023年を終えた日本代表は、2024年元旦のタイ戦でも３戦連続となる５-０のスコアで勝利を挙げている。

　そして１月14日からはアジアカップに臨むことになる。過去最高ともいわれる陣容を誇り、歴代最強とも称される日本だが、「簡単に勝てる相手ではなく、簡単に勝てる大会ではない。今回も変わらず、これまで通りに一戦一戦で最善の準備をして、我々の持っているものをぶつける」と森保一監督に油断はない。

　そんな日本の対戦相手にとって、「サムライブルー」は大きな脅威となっているようで、グループリーグの初戦で相まみえるベトナムの日刊紙『THANH NIEN』は、「ベトナム代表は、日本の驚異的なパフォーマンスに驚いている」と報じ、「日本は長年にわたって品格と強さを見せてきた、今大会の優勝候補筆頭だ」と称賛しながらも、「何より恐ろしいのは、我々が対戦しなければならない今、森保監督のチームが非常に素晴らしい調子を保っていることだ」と綴っている。
  　同メディアは、日本が現在９連勝を飾り、その対戦相手の中にはドイツ、カナダ、チュニジアなどワールドカップ出場国も含まれ、それらに対して日本がスコアで大差をつけたことを紹介。「直近の９試合で全勝、39得点５失点。日本はアジアカップに向け、完璧な軌道に乗っているだけでなく、世界的にも最も高いパフォーマンスを発揮している代表チームのひとつだ。集団的かつ科学的でスムーズなプレースタイルは素晴らしい」と評した。

　また、日本の26人の選手リストの大部分が欧州リーグ所属選手で占められるその陣容についても言及。とりわけ、このところリバプールで調子を上げて不可欠な存在と評されるようになった遠藤航について、「彼はリバプールで最も好調な選手であり、その粘り強さ、ボール奪取の能力、また攻守での多才さは、現在の日本人選手のクオリティーの高さを象徴している」と賛辞を惜しまない。

　そして、「調子の良さと高い自信を持った日本は危険な相手であり、ベトナムは解決策を見つけるのに頭を痛めることになるだろう」と記事を締め、2002年日韓ワールドカップでは日本をベスト16に導き、現在はベトナムの代表監督を務めるフィリップ・トルシエにとっても、このアジアカップ初戦が難題となることを強調した。