日本代表

「残念な内容だ」日本戦勝利を韓国メディアは過大評価せず。母国代表の1位通過を称賛も戦いぶりを不安視

THE DIGEST編集部

2024.04.23

佐藤がドリブルで敵陣を突破。終了間際にはヘディングシュートがポストを叩くシーンも…。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 カタールで開催中のパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23ワールドカップは現地4月22日、グループBの最終戦を行ない、日本代表は韓国代表に0-1で敗れた。日本は2勝1敗となり、グループ2位通過となった。

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 ともに第2戦から大幅にメンバーを変更した試合は、立ち上がりから日本がボールを保持し、対する韓国は3-4-3システムで実質的に最終ラインに5人を配置して迎え撃つ展開に。中盤でのせめぎ合いが続くなか均衡が破れたのは75分、CKから韓国のキム・ミンウに豪快にヘッドでネットを揺らされてしまう。終盤は反撃に打って出たものの、決定機を決め切れずタイムアップを迎えた。

 韓国の各メディアは、この一戦で決勝トーナメント1位通過を決めた母国代表を概ね称賛しているものの、決して内容に満足しているわけではないようだ。ニュースサイト『NAVER』は、負ければ終わりとなる準々決勝の戦いを睨んで韓国代表がメンバーを入れ替えながらも勝利を掴んだことで、「実利とプライドという二匹のウサギをすべて手に入れた」と高く評価しながらも「ビルドアップで不安を露呈し、日本のパターンプレーに苦戦するなど、随所に不安定なパフォーマンスが見えた」と論じた。

 また、一般紙『韓国日報』も公式サイトで詳報し、「2年前のU-23アジアカップで0-3の完敗を喫した雪辱は果たした。しかし実際、韓国はこの試合全般で大きな物足りなさを残した」として、ボール保持率で38%(日本62%)、シュート数で6対14と後手に回り、パス本数や同成功率でも日本を下回ったことを挙げ、「オリンピック本選進出のために必ず補強しなければならない部分だ」と言及。「ゲーム内容は残念だ」としている。

 敗れれば、その時点で五輪への道が断たれる準々決勝。グループ1位の韓国は、韓国人指揮官のシン・テヨン監督率いるインドネシアと、同2位の日本は開催国のカタールと対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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