海外サッカー

「最も必要な時に決めた」「完璧な位置取り」 最終節で同点弾の冨安健洋に多くの現地メディアが最高評価!「攻守両面で信頼できる存在」

THE DIGEST編集部

2024.05.21

ウーデゴーのパスから右足で豪快に同点ゴールを叩き込んだ冨安。(C)Getty Images

 現地時間5月19日に行なわれたプレミアリーグ最終節で、アーセナルは終了間際の89分にカイ・ハバーツが決勝ゴールを決めてエバートンを2-1で下した。しかし、同時刻開催の試合で首位マンチェスター・シティがウェストハムに3-1の勝利を挙げたことにより、勝点2の僅差で20年ぶりの優勝を逃している。

 奇跡を期待して臨んだ本拠地エミレーツ・スタジアムでの最終戦、勝利だけが求められる「ガンナーズ」は40分にFKからアウェーチームに先制を許してしまうが、その3分後、マルティン・ウーデゴーのマイナスのクロスを右足のダイレクトで正確にゴール左隅に突き刺したのが、左SBの冨安健洋だった。

 最適なタイミングでペナルティーエリア内へ進入し、貴重な同点ゴールを決めた背番号18。昨年10月28日の10節シェフィールド・ユナイテッド戦以来となる今季リーグ2得点目を、自身のSNSでゴール場面の映像を公開して喜びを表わしたが、クラブは公式サイトで「ウーデゴーがゴールラインまでボールを運び、冨安が走り込むのを誘うようにボールを折り返した。これに対し、日本人選手は冷静に見事なフィニッシュを決め、我々を同点に導いた」と伝えている。
 
 現地メディアの報道を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は「ウーデゴーのカットバックから冨安がスマートなフィニッシュ」と綴って、10点満点の採点ではこのコンビに両チーム最高の「8」を付与(マン・オブ・ザ・マッチはウーデゴー)。一方、日刊紙『Mirror』は、「役割が逆転したゴール」として、以下のようにこのプレーを振り返った。

「アーセナルのファンは、ウーデゴーがクラブに加入して以来、カットバックからゴールを決めるのを見慣れているが、今回は彼がアシスト役となった。ノルウェー人選手が右サイドでマーカーをかわして見事なクロスを送ると、DFの冨安が遅れて到着し、見事にフィニッシュ。冨安は前半を通じて何度もチャンスで試みており、ついにゴールを決めることができたことで、明らかに満足しているだろう」
NEXT
PAGE
「アーセナルのベストDFであり、左サイドと中央で安定した守備を見せた」