いまスペインの女子サッカーは、完全なバルセロナの1強時代が続いている。昨シーズンは無敗(29勝1分け)でリーガF(スペイン女子1部)5連覇を達成し、コパ・デ・ラ・レイナ(国内カップ戦)も優勝。決勝のレアル・ソシエダ戦のスコアは8-0だった。当然ながらその強さはヨーロッパの舞台でも発揮され、女子チャンピオンズリーグ(CL)では2連覇を成し遂げている。
意外にも五輪は初出場となるスペイン女子代表には、そのバルサから8人が選出。GKカタ・コル、CBイレーネ・パレデス、SBオナ・バジェ、MFアイタナ・ボンマティ、MFパトリシア・ギハロ、MFアレクシア・プテジャス、FWサルマ・パラジュエロ、FWマリオナ・カルデンティと、いずれもチームの核となるポジションを担う。また主力どころでいえば、現在はメキシコでプレーするベテランFWのジェニファー・エルモソも、元バルサの選手だ。
この事実が物語るのは、バルサのDNAであるパスサッカーを基調としたチームとしての完成度の高さだ。18人中15人が昨年のW杯優勝メンバーで、W杯後にアシスタントコーチから昇格したモンツェ・トメ監督も、その強みをもちろん把握しており、継続路線を選択することでさらなる成長を促している。
そんなスペインにとってW杯後の明確な「上積み」と言えるのが、現在“世界最高のアンカー”との呼び声が高いギハロの存在だ。待遇改善を求めて2022年9月に代表を辞退して以来、2年近く呼ばれない状態が続いていたが、W杯後に復帰。アンカーに加え、CB、インサイドハーフもこなすマルチでもある。
日本は、スペインがW杯で唯一黒星を喫した相手だ。しかも0-4という圧倒的なスコアだった。日本のカウンターの対応に苦しんだのがその最大の要因で、五輪に舞台を移した今回は、その経験を踏まえてW杯と同じくテレサ・アベレイラ(レアル・マドリー)をアンカーで起用し、ギハロをインサイドハーフに回して中盤の守備を強化するオプションも考えられる。
後顧の憂いがなくなれば、司令塔のボンマティを輝かせることにも繋がる。2023年の女子バロンドールとザ・ベストFIFA女子選手賞を受賞した大黒柱が、組み立てから崩し、フィニッシュまで自由に絡むことができれば、攻撃の多彩さも増してくる。そのボンマティを中心にパスを繋ぐ意識はチーム全体に浸透しており、GKのカタ・コルさえもリスクを冒すことを厭わない。
意外にも五輪は初出場となるスペイン女子代表には、そのバルサから8人が選出。GKカタ・コル、CBイレーネ・パレデス、SBオナ・バジェ、MFアイタナ・ボンマティ、MFパトリシア・ギハロ、MFアレクシア・プテジャス、FWサルマ・パラジュエロ、FWマリオナ・カルデンティと、いずれもチームの核となるポジションを担う。また主力どころでいえば、現在はメキシコでプレーするベテランFWのジェニファー・エルモソも、元バルサの選手だ。
この事実が物語るのは、バルサのDNAであるパスサッカーを基調としたチームとしての完成度の高さだ。18人中15人が昨年のW杯優勝メンバーで、W杯後にアシスタントコーチから昇格したモンツェ・トメ監督も、その強みをもちろん把握しており、継続路線を選択することでさらなる成長を促している。
そんなスペインにとってW杯後の明確な「上積み」と言えるのが、現在“世界最高のアンカー”との呼び声が高いギハロの存在だ。待遇改善を求めて2022年9月に代表を辞退して以来、2年近く呼ばれない状態が続いていたが、W杯後に復帰。アンカーに加え、CB、インサイドハーフもこなすマルチでもある。
日本は、スペインがW杯で唯一黒星を喫した相手だ。しかも0-4という圧倒的なスコアだった。日本のカウンターの対応に苦しんだのがその最大の要因で、五輪に舞台を移した今回は、その経験を踏まえてW杯と同じくテレサ・アベレイラ(レアル・マドリー)をアンカーで起用し、ギハロをインサイドハーフに回して中盤の守備を強化するオプションも考えられる。
後顧の憂いがなくなれば、司令塔のボンマティを輝かせることにも繋がる。2023年の女子バロンドールとザ・ベストFIFA女子選手賞を受賞した大黒柱が、組み立てから崩し、フィニッシュまで自由に絡むことができれば、攻撃の多彩さも増してくる。そのボンマティを中心にパスを繋ぐ意識はチーム全体に浸透しており、GKのカタ・コルさえもリスクを冒すことを厭わない。
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