ギャップでパスを受けて捌くプレーを得意とするFWのカルデンティが左サイドに入れば、さらに中盤の構成力が高まる。逆に、突破力を武器にサイドを切り裂くアタッカーはサルマ以外に見当たらず、縦に仕掛ける意識は全体的に希薄だ。ボールを左右に揺さぶりながら突破口を見つけるサッカーは、シャビやアンドレス・イニエスタなどバルサの選手が君臨した時代の男子代表チームを連想させる。
ベンチスタートの可能性が高いが、プテジャスも注目の存在だ。女子バロンドールとザ・ベストFIFA女子選手賞を2021年と2022年に2年連続で受賞した絶対的なエースだが、長い間、前十字靭帯の怪我に苦しみ、コンディションに不安を抱えている。しかし、途中出場でダメ押しの2点目を叩き込んだ女子CL決勝がそうだったように、違いを生むクオリティーは健在。日本にとっても要注意選手のひとりだ。
そのプテジャスが「五輪は私たちに唯一欠けているタイトル。初出場ということで、チームの雰囲気も盛り上がっています。大きなことを成し遂げたいですね」と語るように、W杯王者として臨む今大会、目指すのはもちろん金メダルだ。昨年のW杯は、日本戦での大敗がターニングポイントとなって軌道修正を図り、それが優勝に繋がった。
ブラジルとナイジェリアが同居するグループCはまさに強豪揃い。そして、その激戦の火ぶたを切るのが日本対スペインの一戦だ。手の内を知り尽くしたチーム同士の1年ぶりの再戦は、7月25日深夜24時キックオフとなる。火花バチバチの白熱した試合が期待できそうだ。
文●下村正幸
【動画】2023年女子W杯、なでしこジャパン全ゴール!(スペイン戦の4発は2:25~)
ベンチスタートの可能性が高いが、プテジャスも注目の存在だ。女子バロンドールとザ・ベストFIFA女子選手賞を2021年と2022年に2年連続で受賞した絶対的なエースだが、長い間、前十字靭帯の怪我に苦しみ、コンディションに不安を抱えている。しかし、途中出場でダメ押しの2点目を叩き込んだ女子CL決勝がそうだったように、違いを生むクオリティーは健在。日本にとっても要注意選手のひとりだ。
そのプテジャスが「五輪は私たちに唯一欠けているタイトル。初出場ということで、チームの雰囲気も盛り上がっています。大きなことを成し遂げたいですね」と語るように、W杯王者として臨む今大会、目指すのはもちろん金メダルだ。昨年のW杯は、日本戦での大敗がターニングポイントとなって軌道修正を図り、それが優勝に繋がった。
ブラジルとナイジェリアが同居するグループCはまさに強豪揃い。そして、その激戦の火ぶたを切るのが日本対スペインの一戦だ。手の内を知り尽くしたチーム同士の1年ぶりの再戦は、7月25日深夜24時キックオフとなる。火花バチバチの白熱した試合が期待できそうだ。
文●下村正幸
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