パリオリンピック男子サッカーのU-23日本代表は、グループステージ(GS)第2節を終えた時点で連勝。パラグアイに5-0の大勝を飾り、マリには苦しみながらも終盤の力強い攻撃で決勝ゴールを奪って(1-0)、早々に準々決勝進出を決めた。
今大会に出場した16か国の中で唯一オーバーエイジ(OA)枠を使用しなかったことを含め、選手選考において一抹の不安も囁かれた大岩剛監督率いる日本だったが、ここまでの歩みについての各国メディアの見方は軒並みポジティブで、スポーツ専門チャンネル『ESPN』も「予想以上に順調に進んでいる」と高く評価している。
スペインとともに1試合を残してGS突破を果たした日本について、「アジアの伝統的な強豪であり、五輪での上位進出に慣れているサムライブルーが、大会唯一の23歳以下の選手だけで構成されたチームであるという事実が、彼らのここまでの活躍をさらに印象深いものにしている」と称賛し、パラグアイ戦については「一体感と洗練されたプレーを披露」、マリ戦では「日本のメダル獲得の正当性をより強く示した」と、さらに賛辞を並べた。
マリ戦では、相手のサイドからの攻撃によって幾度も危ない場面を迎えながらも、これを克服したことで「テストに合格した」と表現した同メディアは、「GK小久保怜央ブライアンは攻撃的なチームにとって重要な存在であり、素晴らしいプレーを連発している」と選手個々に対しても言及し、その優秀さと選手層の厚さを強調している。
「キャプテンの藤田譲瑠チマと山本理仁は、大岩監督が求めるスタイルの確立に向けて努力を決して止めることなく、後者はマリ戦の残り8分での好機を活かして試合を決定づけた。他にも、マリ戦では荒木遼太郎や山田楓輝らが新たに先発メンバーに加わり、佐藤恵允や藤尾翔太は交代出場でチームにエネルギーを注入した」
同メディアは、「ここまで結果を出すために必死でやってきた方法が、経験豊富(OA選手)な選手が不在のチームにとっては、銅メダルを獲得した1968年大会以来のメダル獲得を目指す上で重要になる」と指摘した同メディアはまた、ノックアウトステージでの対戦相手も展望している。
「もしイスラエルとのGS最終戦が予想通りの結果に終われば、日本は準々決勝でスペインとの対戦を避けることができ、エジプトかドミニカ共和国であれば、自分たちの見通しに自信を持つことができるだろう。そして準決勝に進んだ場合、フリアン・アルバレスやニコラス・オタメンディら著名な選手を擁するアルゼンチンが待ち構えている可能性が非常に高い」
「そこで勝てばメダルが確定するが、もし2012年のロンドン大会、前回の東京大会に続いて、再び3位決定戦に回ることになれば、開催国フランス、またはスペインと銅メダルを争うことになるかもしれない。前者には、プレミアリーグでのプレー経験を持つアレクサンドル・ラカゼットやジャン=フィリップ・マテタら強力なOA選手の他、ミカエル・オリーズ、ラヤン・シェルキ、マヌ・コネら有望な若手選手がいる」
メダル獲得を成し遂げるためには、まだまだ多くの山を越えなければならないことを指摘した同メディアは、「日本がチーム強化のためにOA選手を加えなかった決定が今後、どんな結果を招くかは、時間が経たなければ分からない。しかし今のところ、若手選手への信頼は成功している」と綴って記事を締めている。
構成●THE DIGEST編集部
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スペインとともに1試合を残してGS突破を果たした日本について、「アジアの伝統的な強豪であり、五輪での上位進出に慣れているサムライブルーが、大会唯一の23歳以下の選手だけで構成されたチームであるという事実が、彼らのここまでの活躍をさらに印象深いものにしている」と称賛し、パラグアイ戦については「一体感と洗練されたプレーを披露」、マリ戦では「日本のメダル獲得の正当性をより強く示した」と、さらに賛辞を並べた。
マリ戦では、相手のサイドからの攻撃によって幾度も危ない場面を迎えながらも、これを克服したことで「テストに合格した」と表現した同メディアは、「GK小久保怜央ブライアンは攻撃的なチームにとって重要な存在であり、素晴らしいプレーを連発している」と選手個々に対しても言及し、その優秀さと選手層の厚さを強調している。
「キャプテンの藤田譲瑠チマと山本理仁は、大岩監督が求めるスタイルの確立に向けて努力を決して止めることなく、後者はマリ戦の残り8分での好機を活かして試合を決定づけた。他にも、マリ戦では荒木遼太郎や山田楓輝らが新たに先発メンバーに加わり、佐藤恵允や藤尾翔太は交代出場でチームにエネルギーを注入した」
同メディアは、「ここまで結果を出すために必死でやってきた方法が、経験豊富(OA選手)な選手が不在のチームにとっては、銅メダルを獲得した1968年大会以来のメダル獲得を目指す上で重要になる」と指摘した同メディアはまた、ノックアウトステージでの対戦相手も展望している。
「もしイスラエルとのGS最終戦が予想通りの結果に終われば、日本は準々決勝でスペインとの対戦を避けることができ、エジプトかドミニカ共和国であれば、自分たちの見通しに自信を持つことができるだろう。そして準決勝に進んだ場合、フリアン・アルバレスやニコラス・オタメンディら著名な選手を擁するアルゼンチンが待ち構えている可能性が非常に高い」
「そこで勝てばメダルが確定するが、もし2012年のロンドン大会、前回の東京大会に続いて、再び3位決定戦に回ることになれば、開催国フランス、またはスペインと銅メダルを争うことになるかもしれない。前者には、プレミアリーグでのプレー経験を持つアレクサンドル・ラカゼットやジャン=フィリップ・マテタら強力なOA選手の他、ミカエル・オリーズ、ラヤン・シェルキ、マヌ・コネら有望な若手選手がいる」
メダル獲得を成し遂げるためには、まだまだ多くの山を越えなければならないことを指摘した同メディアは、「日本がチーム強化のためにOA選手を加えなかった決定が今後、どんな結果を招くかは、時間が経たなければ分からない。しかし今のところ、若手選手への信頼は成功している」と綴って記事を締めている。
構成●THE DIGEST編集部
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