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「優勝候補としての地位を再び確立」ナイジェリアに圧勝したなでしこジャパンを各国メディアが高評価!「華々しい攻撃」「容赦ない守備」

THE DIGEST編集部

2024.08.01

ナイジェリアに完勝したなでしこジャパン。(C)Getty Images

 現地時間7月31日に行なわれたパリオリンピック女子サッカーのグループステージ(GS)最終節で、日本代表はナイジェリア代表を3-1で下してグループCの2位となり、アメリカとの準々決勝に駒を進めている。

 引き分け以上で次ラウンド進出となる「なでしこジャパン」は、22分に長谷川唯のスルーパスに抜け出した植木理子からの横パスを、並走していた浜野まいかが無人のゴールに押し込んで先制すると、10分後には植木のヘディングシュートがクロスバーに弾かれたところを田中美南が押し込んで2点目。42分に1点を返されるも、前半アディショナルタイムの5分に北川ひかるがFKをコントロールされたカーブショットで沈めて再びリードを広げ、これを最後まで守り切った。

 初戦スペイン戦での完敗から持ち直しての連勝でメダル獲得への希望を繋ぐことになったこの一戦について、FIFAの公式サイトは「利他的な植木のプレゼントパスで日本は均衡を破り、田中が2点目。ナイジェリアはジェニファー・エチェギニが力強いシュートを決めて母国に希望を与えたが、それも短時間のものに終わり、日本は北川が素晴らしいFKでチームの士気を高めて勝利を決定づけた」とレポートしている。
 
 またAFC(アジア・サッカー連盟)の公式サイトは、池田太監督が5人のスタメンを入れ替えた日本の先制点を「瞬間的にハイクオリティーを発揮」と表現し、3-1で迎えた後半については「日本がコンパクトな守備を保ち、ナイジェリアが攻撃を組み立てられなかったため、後半は両チームともに得点機はほとんどなく、71分に浜野がシュートを外したのが唯一の注目すべき攻撃だった」と綴った。

 対戦国ナイジェリアの日刊紙『The Sun』は、自国代表チームの視点から「試合前に全力を尽くすと約束していたアフリカ・チームにとっては悲惨なスタートとなり、22分に浜野がアジアの強豪に当然のリードをもたらし、その10分後には田中の2点目が『スーパーファルコンズ』を動揺させた。(中略)後半、ナイジェリアは必死に反撃を試みたが、容赦ない日本の守備には太刀打ちできなかった」と、日本にも言及している。

 その他にも、『PUNCH』紙は「試合開始の笛が鳴った瞬間から、ファルコンズは日本にボールの所有権を明け渡すこととなり、2011年女子ワールドカップの優勝チームは試合を通して主導権を握った」、『NIGERIA TRIBUNE』紙は「ナイジェリアは2011年の世界王者に勝負を挑み、22分に守備陣が突破された。(中略)後半の日本は暑さと前半のハイテンポによって疲れたようで、これ以上のゴールは生まれなかったが、ファルコンズは最後まで攻撃でラストパスを出すのに苦労し続けた」と、それぞれ報じた。
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「日本はナイジェリアを支配し、勝負は前半で決まった」

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