現地時間８月17日に行なわれたスコットランドのリーグカップ２回戦で、昨季王者のセルティックはハイバーニアンを３-１で下した。そして勝利に大きく貢献した日本人選手たちの活躍が地元メディアの称賛を集めている。

　前田大然は４分に先制点をチームにもたらし、さらに15分には決勝ゴールもマークして勝利の最高殊勲者となり、スコットランドの日刊紙『THE SCOTSMAN』からは10点満点の採点で「９」を付与された。寸評でも「単なる代役ではなく、本物の９番の選択肢になれることを、素晴らしいパフォーマンスで示した。そのスピードと動きでハイバーニアンを粉砕し、チャンスが訪れた時には確実に決めた。交代でピッチを去るまで相手に脅威を与え続け、スタンディングオベーションを受けた。なんと素晴らしい選手だろう」と絶賛された。

　そしてもうひとり、前田同様に最高採点となったのが中盤の旗手怜央だ。同メディアは、「この日本人MFは際立っていた。非常にクリエイティブな存在であり、最初のゴールをアシストし、さらにマット・オライリーを裏に抜け出させる素晴らしいパスを出した。ベストな状態が戻ってきたようであり、まさに『ロールスロイス』のようなパフォーマンスだった」と、賛辞をまじえて背番号41のプレーを振り返っている。
  　ピッチ上で脚光を浴びた２人だが、旗手は移籍市場においても注目を集めているようだ。英国のサッカー専門サイト『Football365』は、「セルティックのトップクラスのMFのいずれかが今夏の移籍期間中にチームを離れる可能性がある」として、オライリーとともにこの日本人選手にも言及した。

　記事によれば、オライリーにはトッテナム、アタランタといった多くのクラブからの関心が寄せられ、ブライトンが正式オファーを提示したという報道も出ているが、同メディアは「このデンマーク人選手が移籍するか否かは、旗手の動向に影響されるかもしれない」と報じている。

「チェルシーに移籍したキアーナン・デュズベリー＝ホールの代役として、レスターは旗手に興味を示している。この件については、移籍専門ジャーナリストのクリス・ウィートリー氏も、自身のSNSで『レスターはセルティックのMF旗手を監視しているクラブのひとつだ。26歳の彼は今夏、プレミアリーグへの移籍を望んでいるが、スペインやイタリアのクラブからも関心を集めている』と、これを事実と認めた」