3月20日にバーレーンを2-0で下し、2026年北中米ワールドカップに向けての予選突破一番乗りを果たした日本代表。8大会連続8回目の出場となる本大会では、これまでの最高成績であるベスト16より上の結果を残すことを狙っている。
【動画】サウジアラビア戦で中国FWが衝撃の“顔面キック”
前回カタールW杯で強敵ドイツ、スペインを撃破したことでその実力を世界にアピールした「サムライブルー」は、今予選でも2つのラウンドで圧倒的な強さを披露。2023年のアジアカップは準々決勝で敗退したものの、この大陸で最強だというのは世界でも統一した見方だと言えるだろう。
20年前にサッカー協会は「2050年にW杯を開催し、そこで日本が優勝国になる」ことを“約束”したが、森保一監督は3月24日に行なわれたサウジアラビア戦の前日会見で、「これまでベスト16の壁を破っていないことは分かっている。カタールW杯ではクロアチアに(ラウンド・オブ16で)敗れたが、PK戦によるものであり、チャンスはあると感じた。(協会が掲げた)目標に向かってチャレンジしていくことが大切。周りの人は笑うかもしれないが、必ずチャンスはある」と語っている。
キャプテンの遠藤航は、2050年まで待つつもりはなく、本大会出場を決めた後のセレモニーで観客に向けてスピーチを行なった際、「僕らの目標はW杯で優勝すること」と宣言。のちに「もう一度、選手だけではなくて、ファンの皆さんも含めて、自分たちが今、何を目指しているのかを共有したかったので、そういう風に話させてもらった」と、発言の意図を明かした。
こうした強い意欲を示す日本代表には海外メディアも関心を寄せており、スポーツ専門チャンネル『ESPN』は「日本はW杯を制覇できるか?」と見出しを打った記事で、「森保監督は、自国サッカー協会が掲げた目標をはるかに前倒しにして、それに突き進んでいる」と報じている。
実際に、現時点でこれが可能なことかも検証し、「日本には、以前のように中田英寿や本田圭佑、香川真司といった世界的にも突出したスター選手がいるわけではないが、それでも欧州の主要リーグで活躍する多くの選手で構成された強力なチームを持っている」と、戦力についてはポジティブな見解を示した。
続けて、「これまでは戦術に対して保守的だとの批判もあったが、森保監督は全く逆の攻撃的な3-4-2-1システムを採用。その狙いは、できるだけ多くの攻撃者を配置することにある。クラブではゴールも決める攻撃者である三笘薫や堂安律がWBとして起用され、同様に創造性豊かな久保建英や南野拓実が攻撃的なMFを占めている。この中では、鎌田大地、古橋亨梧、前田大然といった欧州を拠点とする選手たちですら、スタメン入りを果たせていない」と、攻撃のタレントの豊富さを強調している。
そして、「間違いなく日本は、2026年のW杯で上位に進出するためのクオリティーを備えている」と太鼓判を押した同メディアだが、同時に「しかしサウジ戦で示されたように、同等のレベルの相手と対戦する時、彼らは依然として攻略策を見つけるのに苦労することがある。また、アジアでは強豪として攻撃的なプレースタイルを見せているが、世界のトップと対戦する時に森保監督がその戦術を貫くかどうかは不明だ」と、不安要素も挙げた。
あらゆる要素(強さだけでなく運も)が全て揃ってようやく果たせるとされるW杯優勝だけに、実際に日本がこれを叶えられるかどうかは全く分からないが、彼らには常に優勝候補の一角として常に名が挙げられるような存在に昇り詰めることが求められる。カタールで大きな一歩を踏み出したサムライブルーが、来夏にどれだけの前進を見せられるかが非常に興味深く、また楽しみでもある。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ネーションズリーグ準々決勝第2レグ スペイン対オランダのハイライト
【動画】前田大然、豪快ヘッドで公式戦5連続弾!
【動画】カウンターから抜け出した三笘薫が鮮やかなループ弾!
【動画】サウジアラビア戦で中国FWが衝撃の“顔面キック”
前回カタールW杯で強敵ドイツ、スペインを撃破したことでその実力を世界にアピールした「サムライブルー」は、今予選でも2つのラウンドで圧倒的な強さを披露。2023年のアジアカップは準々決勝で敗退したものの、この大陸で最強だというのは世界でも統一した見方だと言えるだろう。
20年前にサッカー協会は「2050年にW杯を開催し、そこで日本が優勝国になる」ことを“約束”したが、森保一監督は3月24日に行なわれたサウジアラビア戦の前日会見で、「これまでベスト16の壁を破っていないことは分かっている。カタールW杯ではクロアチアに(ラウンド・オブ16で)敗れたが、PK戦によるものであり、チャンスはあると感じた。(協会が掲げた)目標に向かってチャレンジしていくことが大切。周りの人は笑うかもしれないが、必ずチャンスはある」と語っている。
キャプテンの遠藤航は、2050年まで待つつもりはなく、本大会出場を決めた後のセレモニーで観客に向けてスピーチを行なった際、「僕らの目標はW杯で優勝すること」と宣言。のちに「もう一度、選手だけではなくて、ファンの皆さんも含めて、自分たちが今、何を目指しているのかを共有したかったので、そういう風に話させてもらった」と、発言の意図を明かした。
こうした強い意欲を示す日本代表には海外メディアも関心を寄せており、スポーツ専門チャンネル『ESPN』は「日本はW杯を制覇できるか?」と見出しを打った記事で、「森保監督は、自国サッカー協会が掲げた目標をはるかに前倒しにして、それに突き進んでいる」と報じている。
実際に、現時点でこれが可能なことかも検証し、「日本には、以前のように中田英寿や本田圭佑、香川真司といった世界的にも突出したスター選手がいるわけではないが、それでも欧州の主要リーグで活躍する多くの選手で構成された強力なチームを持っている」と、戦力についてはポジティブな見解を示した。
続けて、「これまでは戦術に対して保守的だとの批判もあったが、森保監督は全く逆の攻撃的な3-4-2-1システムを採用。その狙いは、できるだけ多くの攻撃者を配置することにある。クラブではゴールも決める攻撃者である三笘薫や堂安律がWBとして起用され、同様に創造性豊かな久保建英や南野拓実が攻撃的なMFを占めている。この中では、鎌田大地、古橋亨梧、前田大然といった欧州を拠点とする選手たちですら、スタメン入りを果たせていない」と、攻撃のタレントの豊富さを強調している。
そして、「間違いなく日本は、2026年のW杯で上位に進出するためのクオリティーを備えている」と太鼓判を押した同メディアだが、同時に「しかしサウジ戦で示されたように、同等のレベルの相手と対戦する時、彼らは依然として攻略策を見つけるのに苦労することがある。また、アジアでは強豪として攻撃的なプレースタイルを見せているが、世界のトップと対戦する時に森保監督がその戦術を貫くかどうかは不明だ」と、不安要素も挙げた。
あらゆる要素(強さだけでなく運も)が全て揃ってようやく果たせるとされるW杯優勝だけに、実際に日本がこれを叶えられるかどうかは全く分からないが、彼らには常に優勝候補の一角として常に名が挙げられるような存在に昇り詰めることが求められる。カタールで大きな一歩を踏み出したサムライブルーが、来夏にどれだけの前進を見せられるかが非常に興味深く、また楽しみでもある。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ネーションズリーグ準々決勝第2レグ スペイン対オランダのハイライト
【動画】前田大然、豪快ヘッドで公式戦5連続弾!
【動画】カウンターから抜け出した三笘薫が鮮やかなループ弾!
関連記事
- ブラッター&プラティニのFIFA不正資金流用疑惑は控訴審でも無罪に! プラティニは「私がFIFA会長になるのを阻止するためのものだった」と謀略の存在を主張
- 「最大の敵は『退屈』かも」 イングランド代表監督として白星発進を飾ったトゥヘルが直面する「課題」「試練」を国内外のメディアが指摘
- イタリア代表、NL準々決勝でドイツに敗戦も…「強豪国相手に戦術的な優位性を発揮する可能性が見えたことはポジティブ」【現地発コラム】
- 「打開策を見つけられず」サウジとスコアレスドローの日本が残した「課題」を海外メディアが指摘!「森保監督は密かに喜んでいるかも」
- 「マドリーを本気にさせた」 スペイン代表に台頭した19歳CBに地元メディア興奮! 「ペレス会長は獲得に向けてアクセルを踏み込むことを決めたようだ」