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日本代表

ミラン、史上3度目となる宿敵相手の「シーズン3勝」でコッパ決勝へ! 「3冠」の夢が潰えたインテルにはここからさらなる苦難が!?

THE DIGEST編集部

2025.04.25

ミランの完勝に終わったコッパ・イタリア準決勝。インテルはCL準決勝に向けて立て直せるか。(C) Getty Images

ミランの完勝に終わったコッパ・イタリア準決勝。インテルはCL準決勝に向けて立て直せるか。(C) Getty Images

 現地時間4月23日に行なわれたコッパ・イタリア準決勝・第2戦、ミランは宿敵インテルを3-0で撃破。合計スコア4-1で通算15回目の決勝進出を果たし、6回目の優勝に王手をかけている。
【動画】ミランが宿敵インテルを撃破しコッパ・イタリア決勝へ

「ミラノダービー」となった準決勝の決着戦、アウェーのミランは36分にアレハンドロ・ヒメネスのクロスをルカ・ヨビッチが頭で合わせて先制すると、49分にもヨビッチがCKからの混戦を詰めて加点、そして85分にラファエル・レオンのスルーパスを受けたタイアニ・ラインデルスが左足でゴール右隅にシュートを突き刺してトドメを刺した。
 
 この結末は、両チームの今季の歩みを見れば、意外なものだと言えるだろう。インテルは今季もシモーネ・インザーギ監督の下で強さを発揮し、セリエAでは首位を走り、チャンピオンズ・リーグ(CL)でもベスト4入りを果たして優勝候補にも挙げられているのに対し、ミランは序盤からの不振で監督がパウロ・フォンセカからセルジオ・コンセイソンが途中交代したが、状況は良化せず、CLはベスト16入りすら叶わず、セリエAでは欧州カップ戦出場圏内入りすら絶望的な9位に沈んでいる。

 しかし一方で、この結果は「順当」なものでもあるかもしれない。今季、この因縁の対決は全コンペティションで5回も実現したが(2022-23シーズン以来2回目のこと)、ミランはセリエAでは2-1、1-1、スーペルコッパ決勝で3-2、そして今回のコッパ・イタリアと、3勝2分けという圧倒的な対戦成績を残したからだ。

 2003年1月から2024年4月までに6連敗を喫した後の5試合で果たしたこのリベンジ。1シーズンでミランがインテル相手に3勝を記録したのは、1971-72シーズン(セリエA1勝、コッパ2回戦2勝)、204-05シーズン(セリエA1勝、CL準々決勝2勝)に続いて3回目のことである。

 228回目のミラノダービーでミランが挙げた74勝目(69分け85敗)、そしてコッパ・イタリア(全29戦)での11勝目(9分け9敗)が宿敵の「3冠」を阻止する結果となったが、コンセイソン監督は「チームの姿勢、野心、コンパクトさ、そして堅実さがとても気に入った」と満足感を示しながらも、「まだ何も勝ち取っておらず、しっかり地に足をつけていく必要がある」と気を引き締め直している(イタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』より)。
 
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