現地時間5月17日に行なわれたFAカップ決勝で、クリスタル・パレスがマンチェスター・シティを1-0で下し、1861年のクラブ創設以来初のメジャータイトル獲得を成し遂げた。
【動画】コッパ・イタリア決勝、ミラン対ボローニャのハイライト
ウェンブリーでの決戦、9年ぶり3回目の決勝進出を果たしたパレスは、3年連続(14回目)でファイナリストとなったマンC相手に、開始16分で速攻からダニエル・ムニョスの右からのクロスをエベレチ・エゼがダイレクトで合わせてゴールネットを揺らし、終始守勢に立たされながらも、GKディーン・ヘンダーソンのPKストップを含む好守連発などでリードを守り切ってみせた。
日本人選手として初めて同コンペティションの決勝の舞台に立った鎌田大地は、フル出場を果たした末に、欧州ではフランクフルト時代のDFBポカール(2017-18)、ヨーロッパリーグ(2021-22)に続くタイトル獲得で、新たな勲章を手に入れた。試合後には、自身のSNSで「僕のキャリアで最も難しいシーズンでしたが……」と綴り、優勝トロフィーを高々と掲げる画像を公開して喜びを表わしている。
彼の決勝での貢献ぶりについて、パレスのクラブ公式サイトは「(後半に)ゴール前で、鎌田がベルナルド・シウバの至近距離からのシュートを身体を張って防ぎ、赤と青のユニホームを着た選手たちの中で新たなヒーローとなった」と伝えた。
オリバー・グラスナー監督は33分にPKを献上した場面に言及し、「鎌田が少し焦って前に出たことで、マンCの選手たちは素早いパスで空いたスペースを突いてきた。まさに、それこそが避けたかった展開だった」と指摘したが、「だからこそ、彼らにポゼッションを許しても、スペースは使わせないようにした」と語り、その後は上手く修正されたことを示している(FA公式サイトより)。
現地メディアの評価を見ると、英国の日刊紙『The Guardian』は10点満点の採点で「8」を与え、「マンCの目まぐるしいボールポゼッションンに翻弄されそうになったが、最終的には正しい結果に辿り着き、パレスの伝説となった」と寸評を記述。同採点の『INDEPENDENT』紙は、「全力で走り続け、アダム・ワートンと並んでMFとして先発出場するに相応しい働きを見せた」とポジティブに評した。
一方、『THE Sun』紙も「8」を付与し、「試合開始から多くのエネルギーを注いだが、必ずしもそれが望んだ結果に繋がるとは限らなかった。それでも、時間が経つにつれてパス精度が向上。(守備では)後半序盤、シウバに対して見事なタックルを決めた」と、そのプレーを振り返っている。
『THE STANDARD』紙も同採点で、「準決勝(対アストン・ビラ)でも素晴らしい活躍を見せたが、今回も再び大舞台で力を発揮。彼の最も重要な貢献の多くは、守備面で表われた」と称賛。対して『Daily EXPRESS』の採点は及第点の「6」止まりだったものの、「何度かドリブルで抜かれ、パスの精度も欠けていたが、パレスの夢のような先制点では中心的な役割を果たした」と、決勝点への関与に言及した。
ロンドンのサッカー専門サイト『football.london』は「最初のボールタッチでラインの外に出してしまったが、そこから見事に立て直してパレスの攻撃を解き放った。相手の守備網を切り裂くジャン=フィリップ・マテタへの縦パスが、ゴールに繋がるカウンターの起点に。中盤でマンCの攻撃を封じるために多くのエネルギーを注ぎ、シウバのシュートを防いだブロックは、ゴールを決めたのと同じくらいの価値があった」と賛辞を並べ、採点は「8」としている。
他では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』はチーム2番目タイとなる「7」を背番号18に与え、オーストラリアの『OPTUS SPORT』は「この日本代表選手は、序盤にマテタへロングボールを送って何かを仕掛けようとした最初のパレスの選手だった」と、攻撃面での特筆すべきプレーに言及した(採点は「6」)。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】鎌田大地のパレスがマンCを下して、FAカップ制覇! 決勝ハイライト
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ウェンブリーでの決戦、9年ぶり3回目の決勝進出を果たしたパレスは、3年連続(14回目)でファイナリストとなったマンC相手に、開始16分で速攻からダニエル・ムニョスの右からのクロスをエベレチ・エゼがダイレクトで合わせてゴールネットを揺らし、終始守勢に立たされながらも、GKディーン・ヘンダーソンのPKストップを含む好守連発などでリードを守り切ってみせた。
日本人選手として初めて同コンペティションの決勝の舞台に立った鎌田大地は、フル出場を果たした末に、欧州ではフランクフルト時代のDFBポカール(2017-18)、ヨーロッパリーグ(2021-22)に続くタイトル獲得で、新たな勲章を手に入れた。試合後には、自身のSNSで「僕のキャリアで最も難しいシーズンでしたが……」と綴り、優勝トロフィーを高々と掲げる画像を公開して喜びを表わしている。
彼の決勝での貢献ぶりについて、パレスのクラブ公式サイトは「(後半に)ゴール前で、鎌田がベルナルド・シウバの至近距離からのシュートを身体を張って防ぎ、赤と青のユニホームを着た選手たちの中で新たなヒーローとなった」と伝えた。
オリバー・グラスナー監督は33分にPKを献上した場面に言及し、「鎌田が少し焦って前に出たことで、マンCの選手たちは素早いパスで空いたスペースを突いてきた。まさに、それこそが避けたかった展開だった」と指摘したが、「だからこそ、彼らにポゼッションを許しても、スペースは使わせないようにした」と語り、その後は上手く修正されたことを示している(FA公式サイトより)。
現地メディアの評価を見ると、英国の日刊紙『The Guardian』は10点満点の採点で「8」を与え、「マンCの目まぐるしいボールポゼッションンに翻弄されそうになったが、最終的には正しい結果に辿り着き、パレスの伝説となった」と寸評を記述。同採点の『INDEPENDENT』紙は、「全力で走り続け、アダム・ワートンと並んでMFとして先発出場するに相応しい働きを見せた」とポジティブに評した。
一方、『THE Sun』紙も「8」を付与し、「試合開始から多くのエネルギーを注いだが、必ずしもそれが望んだ結果に繋がるとは限らなかった。それでも、時間が経つにつれてパス精度が向上。(守備では)後半序盤、シウバに対して見事なタックルを決めた」と、そのプレーを振り返っている。
『THE STANDARD』紙も同採点で、「準決勝(対アストン・ビラ)でも素晴らしい活躍を見せたが、今回も再び大舞台で力を発揮。彼の最も重要な貢献の多くは、守備面で表われた」と称賛。対して『Daily EXPRESS』の採点は及第点の「6」止まりだったものの、「何度かドリブルで抜かれ、パスの精度も欠けていたが、パレスの夢のような先制点では中心的な役割を果たした」と、決勝点への関与に言及した。
ロンドンのサッカー専門サイト『football.london』は「最初のボールタッチでラインの外に出してしまったが、そこから見事に立て直してパレスの攻撃を解き放った。相手の守備網を切り裂くジャン=フィリップ・マテタへの縦パスが、ゴールに繋がるカウンターの起点に。中盤でマンCの攻撃を封じるために多くのエネルギーを注ぎ、シウバのシュートを防いだブロックは、ゴールを決めたのと同じくらいの価値があった」と賛辞を並べ、採点は「8」としている。
他では、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』はチーム2番目タイとなる「7」を背番号18に与え、オーストラリアの『OPTUS SPORT』は「この日本代表選手は、序盤にマテタへロングボールを送って何かを仕掛けようとした最初のパレスの選手だった」と、攻撃面での特筆すべきプレーに言及した(採点は「6」)。
構成●THE DIGEST編集部
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