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「結果としてすべてが裏目に出た」古橋亨梧のレンヌ移籍に古巣メディアが私見 代表“落選”でW杯出場にも悲観的「かなり暗雲に包まれている」

THE DIGEST編集部

2025.05.25

クラブで苦境に立たされる古橋。悲願のW杯出場へ状況を変えたいところだ。(C) Getty Images

 日本人ストライカーの苦悩はさらに深まるのか。

 レンヌの古橋亨梧にとって初のリーグアンでのシーズンは、1月のクラブ加入以降、出場6試合、ノーゴールという不本意な内容で幕を閉じた。最終盤の5試合では出場ゼロと、グラウンドに立つことなくシーズンを終え、現在では放出の可能性も囁かれている。

 また5月23日に発表された、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の日本代表メンバーにも古橋の名前は無かった。日本はW杯出場を決定していることから7人が初選出となるなど前回から顔ぶれは大きく入れ替わっており、来月の2試合では本大会へ向け新戦力の見極めが行なわれることが予想される。今後、W杯メンバー入りへの競争がさらに激しくなることは明白だ。

 クラブ、代表、それぞれで厳しい境遇にある古橋に対し、英メディア『THE CELTIC STAR』が特集記事の中で、悲観的な私見を綴っている。古巣セルティック時代では、専門サイトとして幾度となくその活躍を伝えてきた同メディアは、「1月に彼が望んだ移籍は実現したが、結果としてすべてが裏目に出てしまった。今、彼はフランスのクラブから放出されようとしており、日本代表の6月のメンバーからも外されてしまった」と不遇の現状を説明。

 同メディアは、今回の日本代表メンバーの選考にも言及。選手の入れ替えは欧州でプレーする日本代表主力選手の休養も目的のひとつだったと指摘しており、続けて、「発表された代表メンバーの中に、もちろんフルハシの名前はない。レンヌに移籍してからというもの、彼が過剰に起用されたとは到底言えないのに、である」などと訴える。

 その上で、「来年のW杯に向けたフルハシの夢は、今やかなり暗雲に包まれている」と強調し、森保一監督の判断を振り返り、「この2試合は代表選考に向けてフルハシをテストする絶好の機会だったはずだ。しかしモリヤス監督は、Jリーグで台頭している新鋭たちに目を向ける選択をした」と綴っている。

 そして同メディアは、改めてレンヌ移籍の影響について論じており、「繰り返し言ってきたが、『隣の芝生は青く見える』と言うが、実際に移籍して後悔した選手は多い。そして今、フルハシもそのリストに加わることになりそうだ」などと見通している。

 渡欧4シーズン目にして、これまでにない苦境と向き合うこととなった古橋。今後、自身のキャリアをどう紡いでいくか、大きな関心が向けられている。

構成●THE DIGEST編集部
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