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海外サッカー

「太陽が眩しいのか?」浦和レッズ、まさかのヘディング3失点を海外メディアが酷評。“金髪の異端児”松尾佑介には称賛の声も「スーパーサイヤ人に変貌を遂げた!」

下村正幸

2025.06.19

前線でひとり気を吐いた松尾。(C)Getty Images

前線でひとり気を吐いた松尾。(C)Getty Images

 一方的に叩きのめされたわけではない。前半、後半ともに自分たちの時間帯を作った。しかし浦和レッズはクラブワールドカップのグループリーグ初戦でこれといったインパクトを残すことができないまま、リーベル・プレート(アルゼンチン)に1-3で敗れた。

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 海外メディアからもその戦いぶりに手厳しい声が飛び交った。なかでも、槍玉にあげられたのが守備面だ。「クロスボールの対応を苦手にしている。ペナルティーエリア内で簡単にマークを外され、シュートを阻止することができない」と、アルゼンチンのスポーツサイト『TyCSports』が試合前に指摘していた問題をそのまま露呈。アルゼンチン紙『ラ・ナシオン』は次のように酷評した。

「浦和はグループE最弱という予想を裏付ける結果となった。決して空中戦を得意とするチームではないリーベルに3つのヘディングゴールを許した。逆にリーベルは、太陽の光が眩しくて目が開けられないでいるかのようにハイボールの対応に苦しむ浦和の気前の良い守備に漬け込むだけでよかった。1点目も(ゴールを決めた)ファクンド・コリデイオは完全にフリーだった」

 ホンジュラスの『エル・エラルド』紙も「48分、セバスティアン・ドリウッシが浦和守備陣の中途半端な対応を突いた。頭でのバックパスを相手GK、西川周作よりも先回りして、ヘディングでネットを揺らした」と追随した。
 
 そんな中、唯一高い評価を得たのが、前線で気を吐いた松尾佑介だ。「前半20分を過ぎたあたりから、浦和は自陣に引くことを止め、スペースを見つけ、松尾にボールが渡るようになった。金髪に染め、さらにヘアバンドを着用していた松尾は、リーベル守備陣を混乱させ、チームに活力を与えた」とスペイン紙『マルカ』が称賛すれば、アルゼンチン紙『オレ』は、「時計の針が進むにつれ、ユウスケ・マツオはスーパーサイヤ人ともいえる存在に変貌を遂げ、ゴンサロ・モンティエルとヘルマン・ペッセージャを大いに苦しめた」と、そのプレーぶりを日本の大人気アニメ『ドラゴンボール』の主人公になぞらえた。

 他の選手に関する言及はほとんどなかったが、そんな中でも浦和は73分に3点目を許すまで、接戦に持ち込んでいたのも事実だ。『マルカ』のように、「浦和はバチバチにやり合い、行ける時は前に出た。決して諦めなかった」と最後まで諦めずに戦う姿勢を強調する向きもあったが、『ラ・ナシオン』は「気持ちだけが空回りし、未熟さを露呈した」とあくまで手厳しかった。

 試合後、渡辺凌磨は「ピッチに立った瞬間から負けている感じがした」と語ったという。同じグループEでは同日、モンテレイ(メキシコ)がCLのファイナリストのインテル・ミラノ(イタリア)相手に1-1の引き分けによる勝点1を獲得した。

 浦和の戦いは、21日にインテル戦、さらに26日にモンテレイ戦と続く。厳しいグループであることは間違いないが、初戦で得た経験を糧に、自分たちの力を強敵相手に思い切りぶつけてもらいたい。

文●下村正幸

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