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海外サッカー

「火の中に飛び込む覚悟だ」 イタリア代表の再生に挑むガットゥーゾ新監督に国内メディアが期待! 彼が「アッズーリ」にもたらすもの、戦法は!?

THE DIGEST編集部

2025.06.17

イタリア代表監督に就任したガットゥーゾ。(C)Getty Images

イタリア代表監督に就任したガットゥーゾ。(C)Getty Images

 イタリア・サッカー連盟(FIGC)は6月15日、新たなイタリア代表監督にジェンナーロ・ガットゥーゾが就任したことを発表した。

【記事】ラニエリが突然のアッズーリ監督辞退! 「伊サッカー界全体にダメージを与えた」と母国紙が苦言…ロマニスタの反応にも「何かが間違っている」

 選手時代は精力的かつ粘り強いプレーで中盤に君臨し、ミランでは2度のセリエA、チャンピオンズリーグ制覇、イタリア代表では2006年のワールドカップ優勝と、輝かしい実績を積んだ「闘犬」は、2013年に指導者に転身してからは国内外の多くのクラブを率い、2024-25シーズンはクロアチアでハイデュク・スプリトの監督を務めていた。

 FIGCのガブリエレ・グラビーナ会長は、「ガットゥーゾはイタリア・サッカーの象徴であり、『アッズーリ』は彼にとって第2の皮膚のようなものだ。その情熱、プロ意識、経験は、これから代表チームが直面する困難な戦いにおいて極めて重要なものになる。我々が目指す目標の大切さを理解したうえで、彼が示した献身と協力には、感謝の言葉しかない。我々は代表チームを中核に据えたイタリア・サッカーの再構築プロジェクトを共有している」と、新指揮官への期待を示している。
 
 イタリアのスポーツ紙『Corriere dello Sport』によれば、彼の契約は1年間、年俸は手取り50万ユーロ(約8350万円)という「控えめ、というよりは象徴的な額」(同メディア)であり、「リーノ(彼の愛称)は、キャリアを通じて常にそうしてきたように、今回も“火の中に飛び込む”覚悟だ。必要とあれば泥をすすり、灰にまみれてでもアッズーリを再生させるつもりだ」という。

「これまでも、ピサや、財政難のOFIクレタ(ギリシャ)を率いたように、“名脇役”として地道に戦ってきた。2006年W杯でフランチェスコ・トッティやアレッサンドロ・デル・ピエロの影で走り続けたように。今回、FIGCからの要請に、彼はほとんど叫ぶように即答した。金銭的な交渉や、クロアチアでの税制の問題も、彼をコベルチャーノ(代表のトレーニング拠点)に向かわせる上で、何ら障害にはならなかった」

 史上23人目のアッズーリ指揮官となったガットゥーゾの初陣は9月5日、ベルガモでの2026年北中米ワールドカップ欧州予選エストニア戦だ。その3日後にはイスラエルと中立地であるハンガリーのデブレツェニで対戦する。彼の使命はもちろん、母国代表チームの3大会連続での予選敗退という「スポーツの悲劇」(同メディア)を回避することである。
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