開催国代表として出場したFIFAクラブワールドカップでグループステージ突破を果たした後、ラウンド・オブ・16では欧州王者パリ・サンジェルマンに０-４で敗れ、世界の舞台での挑戦を終えたインテル・マイアミは、すでに国内での戦いに復帰している。
    
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　クラブW杯の目玉選手として、ポルト戦での決勝FKなど数々の美技を披露し、その役割をしっかり果たしてみせた38歳のリオネル・メッシも、新たな戦いへの準備を進めている最中だが、スペインのスポーツ紙『MARCA』は、彼の2025年が今後も非常に忙しいものになると報じている。
 
「キャプテンであるメッシには、休む時間はほとんどない。再生トレーニングを数日行なっただけで、日曜日（７月６日）には早くもMLSでの戦いが再開。カナダ（モントリオール・インパクト戦）での一戦では、彼の出場が期待されている。モントリオールの街全体が、たとえ敵としてでも、メッシのプレーを望んでいるのだ」

　MLSはレギュラーシーズンの後にトーナメント形式でのプレーオフ、そして決勝の「MLSカップ」と、年間王者への道のりは非常に長いが、「メッシの目標は、インテルを史上初のMLS制覇に導くことだ。そのため、今週末から本格的に戦いが始まる」（同メディア）。なお、インテルは他チームより消化試合が４つ少ない状態で、首位のフィラデルフィア・ユニオンからは勝点11差の６位につけている。

　ただスケジュールはこれだけでなく、今月23日にはテキサス・オースティンで開催されるMLSオールスターゲームにも出場する予定で、さらに月末（29日）にはMSLとリーガMX（メキシコ）のクラブが競い合うトーナメント「リーグカップ」も開幕し、決勝まで進めば８月末日まで戦いは続く。

　加えて同メディアは、「このように今年はメッシにとって過密スケジュールとなるが、その先にはさらに多忙な2026年が待っている。インテルはMLS、CONCACAFチャンピオンズリーグの他、新スタジアム『フリーダム・パーク』のオープン（２～３月予定）を迎え、さらに夏にはメッシ自身にとって最後の大舞台になるかもしれない北中米ワールドカップが控えている。もし全てが予定通りに進むなら、まさに歴史に残る２年間がこれから幕を開けることになる」と綴っている。

　MLSでのメッシについては、スポーツ専門チャンネル『ESPN』が「リサーチによれば、プレーオフ進出に必要なのは、レギュラーシーズンの試合の約３分の１に勝つこと」というアメリカのリーグならではの特殊な事情を明かし、これを利用してコンディションを維持することになるとしている。

「メッシはピッチ上でのプレースタイルを上手く適応させるとともに、トレーニング方法を工夫し、高いレベルでプレーを続けている。彼は昨年『休息は非常に重要だ。年を重ねるごとに全てが難しくなる』と語ったが、今はそれほど重要でない試合をスキップして休養をとることが、彼が本当に必要な場面でチームを助けるための鍵となっている」