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海外サッカー

「拡大開催の意義が証明された」批判多数のクラブW杯が海外メディアから肯定された理由は!? 次回大会のホストに早くも4か国が名乗り!

THE DIGEST編集部

2025.07.03

4年後のクラブW杯はどこで開催されるのか?(C)Getty Images

4年後のクラブW杯はどこで開催されるのか?(C)Getty Images

 現在開催中のクラブワールドカップについては、選手の疲労、開催国アメリカの過酷な気候などがしばしば問題として取り上げられ、選手、監督、クラブ、有識者、メディアら、各方面から批判的な意見が多く聞かれている。

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 拡大路線を進めるFIFA(国際サッカー連盟)の肝いりで、これまでの各大陸の王者+開催国代表によるトーナメントというフォーマットから、出場クラブを一気に32チームに増やしての一大ビッグイベントに変貌を遂げたクラブW杯には、開催そのものに反対する声も多くあり、その中には大陸間の実力差や知名度の差などが興味を低下させるという懸念もあった。

 観客動員数が大会前の予想を下回っていることが「大会反対派」からはこれ見よがしに指摘されているが、ピッチ上での勝負という点ではポジティブな見解も少なくない。スポーツ専門チャンネル『ESPN』では、イタリアの著名なジャーナリストであるガブリエレ・マルコッティ氏が、「クラブW杯は拡大されたトーナメントがしっかり機能するということの証拠である」と題した同メディアの記事で、この大会をポジティブに評している。

「クラブW杯はサッカー狂を惹き付けるためだけでなく、カジュアルなファンを引き込み、いつかは代表チームによるW杯と同じくらいの巨大な存在に成長することを目指しているが、世界的にマイナーなクラブも参加している中で、それは簡単なことではない。そのため、グループステージでは欧州のクラブが楽に勝ち抜くような試合が続かないことが非常に重要だとされていたが、全体的にFIFAの希望通りに事は進んだ」
 
 同氏は、「グループステージでは、全体的に競争は激しかった。私の同僚であるライアン・オハンロンは、チームやリーグの相対的な強さについて深く掘り下げた上で、『欧州のエリートと他のチームとの間のギャップは、思ったほど大きくないかもしれない』と結論づけた。実際、ニュージーランドのセミプロチームであるオークランド・シティを除けば、どのチームも悲惨な姿を見せなかった」と振り返る。

「結果だけでなく、プレーの内容についても、一部の人々や主流メディアが主張していたものとは違い、欧州以外のチームでも欧州勢と十分に戦えることを示したことで、この大会のフォーマットは機能し、拡大開催に意義があったということも証明された」

 また大会に対する数々の“指摘”に対しても、「欧州勢が真剣に取り組んでいなかったという主張を聞いたことがあるが、チームを大幅に入れ替えたのはマンチェスター・シティ、チェルシー、バイエルンだけで、いずれも次ラウンドに進出している。他にも、暑さが欧州勢には不利、あるいはシーズン終了後で他の大陸のクラブとはコンディションに差があったという主張もあったが、これには無理がある」と反論している。
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