試合後、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は、『DAZN』のインタビューで「違いを生むのは、攻撃の積極性と守備だ。もっと注意深くできたはずだが、幸いシーズンはまだ始まったばかりで、改善に取り組める。現時点でチームを評価するのは意味がない。ここまで上手くやってきたし、これからも続けていくつもりだ。我々は２つのミスを犯し、それが敗戦に繋がった。ボールを持っていない時に、もっと積極的でなければならない」と、反省の言葉を発している。

　まだ始まったばかりであり、ポジティブな姿勢を崩していない指揮官に対し、『Milan News.it』は「試合を通してミランは、相手がやりたいようにやらせてしまった。攻撃面では、時折クロスを入れるもそれは脅威とはならず、簡単に処理された。そしてタイムアップの笛が鳴り、ミランは昨季限りで消し去るべきだった感情を、まだ抱えている。守備は脆弱で、前線はかみ合っていない。現時点で問題は、そのまま残っている」と厳しく指摘した。
  『La Gazzetta dello Sport』紙は、「ミランのフットボールは、予測可能な展開ばかりだった。雲間に差し込んだ光はただ一度、後半の７分から11分までの５分間で、４連続で得点チャンスを創った。しかし、決めたのは１点だけ。39歳11か月のモドリッチは最も良いプレーを見せていた。セリエAのレベルなら彼はいまだに違いを見せられる。他の多くの選手は、出来が悪いか、もしくは非常に悪かった。なんとも酷い開幕戦だ」と酷評している。

　プレシーズンで好パフォーマンスを披露し、攻撃面で核となったラファエウ・レオンが、コッパ・イタリアのバーリ戦で右ふくらはぎを痛めて欠場を余儀なくされる不運があったとはいえ、不本意なスタートを切ったミラン。アッレグリ監督は、次節に向けて「レッチェとのアウェーゲームは難しい戦いになる。泥臭い試合をする準備も必要だ」と、勝利への強い意志を示した。ミランはここから上昇曲線を描けるのか、その動向に要注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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