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来夏W杯の主役はメッシでも、エムバペでもない… FIFA会長もひれ伏した開催国の国家元首に英紙が皮肉と警戒

THE DIGEST編集部

2025.08.27

 同メディアは、大統領執務室での2人のやりとりで、本来なら優勝経験者しか触れられないはずのW杯優勝トロフィーを、FIFA会長が「あなたは勝者だから、もちろん触れることができる」と語ってトランプ氏に手渡したことに注目。サッカー界を司る“権力者”が、この開催国の国家元首に対してひたすら腰を低くし、ご機嫌を取り続ける理由を、以下のように説明した。
 
「今や疑いの余地はない。W杯は、トランプ氏が運営する『家』の客人などではない。それは、彼の『おもちゃ』なのだ。そしてFIFAは、この世界のサッカーを統括する団体が誰に切り捨てられるか、あるいは標的にされるのを恐れて、現状を維持するためなら何でもする構えを見せている」

 こうして、「ジョニー」と親しみを込めて呼んでいるインファンティーノ会長からW杯決勝戦の記念チケット(1列目1番の席)を贈られたトランプ氏。米大統領は、このスポーツ界最大のイベントの“主役”であり、英紙は大会中の行動やその扱いを次のように予測している。

「W杯決勝では、テレビカメラは選手や監督、あるいはそこに到達するために人生をかけてきたスタッフたちよりも長く、大統領の顔を映し出すことになるだろう」
「決勝以外でも、彼は姿を現すはずだ。大会がいかに順調に進んでいるかを終わりなく誇示するために。逆にもし、事態が誰の目にも明らかに悪化した場合には、すぐに誰かに責任を押しつけるだろう(気をつけろ、ジョニー!)。彼は少なくとも一度は、『FOX』のハーフタイムインタビューに応じるだろう。そして、『MAGA』運動の大ファンであるアレクシ・ララス(1994年米国W杯で活躍したDF)と握手を交わすに違いない。彼が臨席する試合には、金で飾られた『特等席』が用意される可能性も否定できない」

 同メディアは、W杯というイベントが「世界で最も人気のあるスポーツを祝う場であり、人々に共通の話題を与え、共に語り、繋がり、叫び合う場を与える。開催国にとっては、その感覚はさらに強く、それこそが大会の唯一無二の力の大部分を形作っている。そのために、権威主義的な体制で統治する国々が開催を熱望する」という性質を持つことを強調。誰よりも自己顕示欲が強い米大統領が、その再現に利用することを、強く警戒している。

構成●THE DIGEST編集部

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