専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外サッカー

バロンドール受賞のデンベレ、母国紙は「完成された選手」と賛辞! 英紙は「選考に異論を唱える者はいない」と断言も、次点ヤマルの父親は選考に不信感「非常に奇妙な結果だ」

THE DIGEST編集部

2025.09.24

 母国の日刊紙『LE FIGARO』は、「当然の結果であり、相応しい戴冠ではあるが、昨季開幕時点では誰も予想していなかった。2024年、レンヌ時代の恩師であるジュリアン・ステファンは『決定力がもっとあれば、デンベレはバロンドールを獲っていただろう』と語っていたが、現実はその通りになった。28歳のフランス代表は昨季、その決定力を身につけた。それは『偽9番』への配置後に顕著となったため、彼はルイス・エンリケ監督に感謝すべきだろう」と綴っている。

 同メディアは続けて、「それがパリSGを欧州の頂点へと導いた要因のひとつである。パリSGは、選手全員が役割を果たした。まさにチーム、本物のチームだ。しかし、彼らの攻撃における最大の切り札はデンベレだった。彼は最初の守備者でもあり、プレスをかけ、ポジションに戻り、相手に食らいつく。そのうえで、創造性と相手を崩す能力も忘れない。効率性のためにそれらを失ったわけではない。まさに完成された選手だ」と、世界の頂点に立った自国選手を称賛した。

 英国の日刊紙『The Guardian』は、「このフランス人選手は驚異的な両足の使い手で、守備と戦術感覚の向上に精力的に取り組んできたのは明らかだ。彼こそ、新生パリSGの象徴である。間違いなく素晴らしい才能の持ち主であり、それが結束力のあるチームの一員として発揮された」と評したうえで、「この選考に異論を唱える者はほとんどいないだろう」とも記した。
 
 今回の選考において対抗馬となったのはバルセロナのラミン・ヤマルで、これまでこの18歳の天才を強く推していた地元紙『MUNDO DEPORTIVO』は、結果を受けて「選択は明確だった。それはデンベレだ。チーム内には他の候補もいたかもしれないが、フランスの首都において彼こそが『看板』である。彼の都市、国、代表チームとの結びつきによって、今回は『民衆のバロンドール』となった。パリとその周辺地域の街で、デンベレは象徴的な存在なのだ」と報じている。

 なお次点に終わったヤマルは、21歳以下の最優秀選手に贈られる「コパ・トロフィー」を2年連続で受賞。「将来は他の賞も獲得できるよう、努力を続けていかなければならない」と、すでに今後に視点を向けている。

 しかし、彼の父親ムニール・ナスラウィ氏はこの選考に納得がいかなかったようで、『El Chiringuito TV』で以下のように主張したと複数の現地メディアが伝えた。

「私はこれを最大の......強盗とは言わないが、人間に対する精神的な損害だと思う。私は、ラミンが世界で群を抜いて最高の選手だと思う。本当に大きな差をつけている。彼が私の息子だからではなく、世界最高の選手だからだ。ライバルはいないと思う。今回は非常に奇妙な結果に終わったと言わざるを得ない。来年のバロンドールは、スペイン人のものになるだろう」

構成●THE DIGEST編集部

【動画】才能がついに本格開花!2024-2025シーズンのデンベレゴール集
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    9月10日(水)発売

    定価:800円 (税込)
  • world_soccer_digest

    10月2日(木)発売

    定価:890円 (税込)
  • smash

    9月20日(土)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    9月25日(木)発売

    定価:1100円 (税込)
  • slugger

    9月24日(水)発売

    定価:1100円 (税込)