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海外サッカー

ラッシュフォードは救世主か、孤高の外様か。模索を続けるフリック・バルサが抱える“前線の歪み”

THE DIGEST編集部

2025.11.10

 スペイン紙『SPORT』のディダク・ペイレ記者は以下のように指摘した。

「ラッシュフォードは得点力の高さを示しているが、彼は自分の試合をプレーしている一方で、チームは別の試合をプレーしているように見える。彼と特別に好連携を見せたり、ホットラインを形成した選手は今のところまだいない。これにはフリック監督も気づいていて、実際に会見で『まだチームメイトと“同じ言語”を話せていない』と語っている。これは意欲や姿勢の問題ではなく、おそらく育成環境の違いによるものだ。ラッシュフォードはプレミアリーグの産物であり、スピードとシュート力を武器に攻守の切り替えが激しいスタイルに適応してきた。攻撃で違いを生み出す一方、守備の役割は仲間に任せる形に慣れている。バルサで求められるのは、より多層的な構造のサッカーに適応するセンスと、チームの一員として守備面でも貢献する献身性。さらに、それらを実現するためには、パフォーマンスを維持する安定感も不可欠だ」
 

 守備面の比較では、ラフィーニャが引き合いに出されるが、まったくタイプの異なるラッシュフォードに、同じ働きを求めるのは無理があるのも確かだ。違いを認識して、互いの長所を最大限に活かす。それは監督の采配にかかっている。

 幸いレバンドフスキに続き、ラフィーニャの復帰も近いと現地では報じられている。ラッシュフォードの課題克服を待ちつつ、主力の復帰を前線の得点力の回復、チームの巻き返しへと繋げていきたい。

文●下村正幸

【動画】レバンドフスキがハットトリック! 難敵セルタを退ける

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